皆様こんにちは。

ブルグミュラーネットレッスン、今日からは
「乗馬」 です。

今日も楽しくレッスンしましょう!

今回が初めての方はガイダンスからご覧ください。
ガイダンス

音楽は「創る」と私は考えています。
「練習」が「創作」となれるよう、ここでは進めて
行きたいと思います。

先日映画の「シンデレラ」を見てきました。
その中には今日のレッスン曲「乗馬」に関係する
内容が盛りだくさんに含まれています。

映画も映画そのものも楽しいですが、
「音楽の時代背景を学び感じるために見る」と
いう事もありだと思います。とても役立ちます。


さて今日の「乗馬」は昔全音の楽譜では
「貴婦人の乗馬」と題され、また別の出版社では
「お姫様の乗馬」と題されていたことがある曲です。


そこでこのお姫様に「ビクトリア」という名前を
つけ、曲をイメージしてみました。

本当はこのブルグミュラーのイメージ、私は
一連の人物を決め、10曲が1つのお話になる
よう考えてあります。

ですので前回出てきた「ハンス」も登場してきます。
またこのビクトリアは、「非常に乗馬が下手」で
一生懸命乗馬を練習している、というイメージです。


それでは楽譜に沿って、具体的にイメージして
みましょう。

お姫様のビクトリアが乗馬の練習をしています。
しかしビクトリアは乗馬がとても下手。すぐ馬か
らおっこちそうになります。



ビクトリアは毎日ハンスと森に来て乗馬の
練習をしています。


でも今日はこっそり一人で森で練習です。

なぜなら、なかなかうまくならないから。


     あ~!落っこちそう!


あの小川をジャンプ!    あーだめ、こわいわ。


  でももう1度ジャンプ!

        あ~やっぱりダメ。。。できない。。

ビクトリアはため息をひとつつき、また練習を
始めました。


でもまたしても馬から落っこちそうに
なるビクトリアでした。


ここまでがAです。次にヘ長調になるBが
きて、その後またAになりコーダで終わり
ます。

このAは「乗馬が下手なビクトリア」を
表現します。そして乗馬が下手なだけでなく、
臆病で自信のない性格も表します。

また馬のパッカパッカというような、
リズミカルな足音と上下に揺れる
乗り手のリズム感も感じます。

途中の小川では思い切って飛び越えようと
しますが、怖くて2回とも躊躇してしまい、
結局飛び越えられず、失敗に終わってしまい
ます。

すっかり自信を無くしてしまうビクトリア。
このAではこんなビクトリアを表現します。

また思い切って小川を飛び越える時の
音量や音色と、対照的なその後の怖がって
しまった時の音色の違いも、とても面白い
ので、その違いを練習してください。

1回目のジャンプと躊躇した様子と、
2回目のジャンプとやはり躊躇した
様子の違いも、音に出せると面白い
でしょう。

「どんな音を探すか」が練習のカギになり、
「間違えないために練習する」を脱して
ほしいです。

皆様に音を使ってレッスンできない事が
残念です。

次回からのレッスンになりますが、Bでは
ビクトリアは、海岸を馬でさっそうと駆け
抜けている自分を夢見ます。

白馬にまたがり、風を切り、気持ちよく
思い切り走れる自分です。

Bは理想を夢見ている、ビクトリアの世界
です。

そして再現部のAではまた練習を、
始めるという具合です。そんな意味では
真面目なビクトリアですね。

最終的には乗馬が上達し、この曲はレッスン生に
心理学的に自信をつける効果がある曲だと
思います。

さらに私のよくやるやり方では、ブルグミュラーの
曲集の中にある「狩り」と「乗馬」を対比させて、
レッスン生には練習してもらいます。

あちらはムキムキの立派な男性が、馬に上手に
乗っている様子、こちらは乗馬が下手なかわ
いいお姫様が、危なっかしい様子で馬に乗ってい
る様子です。

最終的にはこの2つを対比してレッスンしたいと
思います。いかがでしたでしょうか。

面白かったですか?
また感想などメッセージでお寄せ下さいね!

それではまた来週(^^♪





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Ikuko Fujii

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