皆様こんばんは。またまた台風が近づいて
いますね。本当に最近変なお天気が多くて困りますね。


さて今日は「お子様の時間教育」についてです。
時計を見て「今何時?」という事とは少し違います。


大成功を収めた社長、巨匠、学者など著名な方々の多くが、
「世の中で1番重要なものは時間」、と答えていることを
皆様ご存知でしょうか。時間は本当に大切です。


小さい頃から「時間は大切に」「時間をどう使うか」という事を、
教えるべきだと私は思います。「時間は大切だ」という事を子供
たちに実際に教え、実行されている方々は少ないのではないでし
ょうか。

私が教えているシャーリークラス(小学生以上の生きていく
力をつけ頭を良くする教室)の中で、テストについて教えて
いますが、その成績の半分は「時間への意識」かもしれません。
(勉強を実際に教えているのではありません)

「テストができない」「成績が悪い」「思ったように点がとれない」
そう答えたお子様方の大半が、時間になんの意識も持っていない
のです。

本当に頭が悪くて成績が悪い、というより
1、テストの時、時間が足りない
2、自分が日々勉強している時間が、人より長いか短いか、
  または人並みかそうでないかを真剣に考えたことがない
3、1つの事を行なうとき(例えば漢字の練習など)、1回に
  どのくらい時間がかかっているか把握していない
4、テストでも宿題でも、どのくらいの時間をかければ良いか、
  どのくらいの時間でできることが理想であるか考えた事がない
5、テスト当日までのテスト勉強期間の計画が、時間的に不適切

などなどまだまだありますが、時間について意識していないために、
成績が伸び悩んでいるお子様がたくさんおられます。つまり時間管理
ができないのです。または時間についての感覚が育っていないのです。
だからテストで時間が足りなくなったり、勉強の計画が立てられない
のです。


先日も中学3年生の受験生Aちゃんに、毎日の自分の勉強時間を
調べさせたところ、私の考えている時間の3分の1しか勉強して
いませんでした。これでは成績は上がりません。しかしAちゃんの
悩みはもっと成績をよくすることなのです。


そこでこのAちゃんに今のとりあえず2倍の時間勉強してみるよう
アドヴァイスしました。1日にすれば30分ほど多く勉強するだけです。
つまり今までがいかに勉強時間が少ないかで、それだけを改善しただ
けですが、Aちゃんは次の中間テストで全教科平均10点上がりました!


Aちゃんは自分の成績が悪い事をコンプレックスに思っていましたが、
これは決してそうではなく、あまりに勉強している時間が少なかった
だけなのです。たったそれだけの事がわからなかったのです。
また今までの勉強時間に対して、疑問や反省も持たなかったのです。


Aちゃんには通っていた塾がありましたが、通う前と通いだした後と
成績に違いが出たか尋ねたところ、「あまり変わらない」との答えでし
たので、お金ももったいないので早速その塾をやめるように言い、自
分で勉強時間の計画を立てさせ実行させました。


そして塾をやめても成績は変わらず逆に、苦手な社会や数学が伸びると
いう結果がでました。毎月塾に払っていた4万円は払わずにすむように
なり、通っていた時間も有効に使えるという結果になりました。


B君も「あと20点成績を上げたい」とやってきた中学生でした。
彼と先日中間テストの勉強の計画を立てました。数学がP30~P48まで
試験範囲となっており、つまり18ページを勉強するわけです。


18ページを7日間のテスト勉強期間で行うとすれば、1日3ページ弱と
なります。しかしこれでは苦手なところを行う時間や、しそこなった部
分があった場合に、それらを行う余裕がありません。そこで1日4ページ
勉強したら、4、5日で終えられます。そして予備の時間も生まれます。


ところがB君はいつもこのテスト勉強が、テスト範囲のページ数の3分
の2まで行ったところでタイムアップとなり、結局3分の1を勉強しな
いままテストを受けていたそうです。そしていつも平均60点しか取れて
いなかったのです。これで皆様は何がわかるでしょうか。


つまり3分の2で60点、簡単に言うと3分の1で30点なので、でき
なかった勉強の範囲の3分の1をちゃんと勉強すれば、あと30点は
とれるという事です!!それだけのことなのに、彼は「自分が頭が悪い」
と思っていたのです。これを検証した時、彼は飛び上がって喜びました。
つまり時間間隔がなかっただけなのです。

このように本当に自分に良い時間の使い方、何をどのくらいかけて
行えば良いか、などがわかるだけでも随分違うのです。そしてそれを
幼児期から身につけ、「○○をやるには何分かかるか」とか「○時までに
これをやってしまおう」などという意識を、持たせる事が大事なのです。


小学生になったら日曜日や夏休みなどに、「1日をどう使うか」という
事を、簡単なメモに書いて過ごさせるだけでも時間感覚は随分発達し、
1,2年もすると、それをやっていない子供とは随分違ってくるのです。


もちろん小学生低学年のうちは、簡単で大まかなもので良いのです。
大切なことは「時間を考える頭を創る」ことです。この積み重ねが
中学生や高校生になったとき出てくるのです。


ぜひ皆さんもお子様の小さいうちから、時間に対する意識を持たせるよう
教えてあげてください。ただしカリカリするのとは違うので、あくまで
育てる、教えると言う意識でお願いします