今日は文部省唱歌「月」を使って、実際にレッスンしてみましょう。


今月は「中秋の名月」でしたね。
終わってしまったのが残念ですが、最近は自然が少なくなり、
季節感が無くなりと、人間が本来「動物」である事を忘れさせて
しまうような社会になりつつあります。


これは自然が人間に無意識に与えてくれていた、脳への刺激(自然の音
香り、手触り、色他)が減ったことになり、また同時に自然が与えて
くれていた耐える事、我慢する事(冬の雪道を家まで歩く、寒さに耐
えるなど)が減ったことにもなります。


そしてその弊害として、最近の子供たちが小さいうちから根気や柔軟性が
なく切れやすかったり、すぐにあきらめたり、無感情だったり、どこか冷
めていたりなどの傾向が増えているように感じられます。


大阪に帰ってきて大分経ち、今思えば長野の生徒さん全員がとても
賢く、自分の思う進路や大学に進んでいけたのも、幼児のころに
身につけておくと良い基礎的な動物としての感覚が、たくさんの自然
からもらえていたからだと思います


そこでなるべく音楽を通して季節を感じ、自然を感じてほしいと考えて
います。特に都会の子供たちは毎日野原に行ったり、海を見たり
など出来ません。田舎でも日々に忙しくて自然など見ていない場合も
多々あります。音楽を上手く使って自然を味わって下さい。


自然に触れる事で情緒が安定し、5感が鋭くなり右脳が刺激され、
それにより左脳が刺激され、頭も良くなる、優しい子供になると
いう好循環を目標に、実際にお子様と一緒に季節を感じる歌を歌
ったり、また様々な季節や自然を感じる事を行ってみてくだい。


それでは実際に文部省唱歌「月」を歌ってみましょう。

♪月



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文部省唱歌「月」

出た出た月が まあるいまあるい まんまるい
盆のような月が

隠れたれた雲に 黒い黒いまくろい
墨のような雲に

また出た月が まあるいまあるい まんまるい
盆のような月が

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YOUTUBEで見てみましょう。画像では2番までしか演奏されていません。

さあ今度はこの曲を使って次のような事をお子様に質問したり、
親子で話し合ったり、実際に行動したりしてみましょう。

1、 ○ちゃんはどんなお月様だと思う?
  色、模様、大きさ、遠さ、その他などはどんな
  感じでしょうか?

2、「盆のような」ってどういう意味かな?
  盆のような=おぼん(トレー)のような

3、この歌のイメージを絵に描いてって言ったらどんな絵を
  描くかな?
  場所、時間、周りにあるもの、風は吹いてる? 
  何か香る? 聞こえる音は? ○ちゃんはどこから
  お月様を見ている? などを質問してみましょう。

4、2番の歌詞を見て、どんな様子?黒い雲ってどんな雲?

5、その他なんでも気づいた事を親子でお話しましょう。

6、できれば外に出て親子で月を眺めましょう。眺めながら
  この曲を歌えたらステキですね!

  
さあいかがでしょうか?これはパパやママのストレスにも良
いです。何より親子のコミュニケーションツールになり、子
供に観察力や勉強への意欲を沸かす種まきになると思います。

「勉強」にならないように、楽しんでやってみてくださいね!
脳が刺激され、5感が養われます♪