今日はエリーゼのためにをレッスンしていたのですが、
最初のテーマの部分がどうしても「楽しそう」とか
「元気」になってしまうので、「少し悲しげに」と
指導しました。


すると生徒さんから「悲しいが分からん」という答え。


「今までで何か悲しいとか寂しいとか感じたことはないの?」


「ない!」


この生徒さんは高学年の男の子。


今の子どもさんて幸せだな~とつくづく思いました。


私の子供のころは悲しいはそんなになくても、
いろいろな意味で我慢や、寂しいはたくさんありました。


私の場合、母も務めていて姉とも歳が7つも離れていたので、
昔でいうかぎっ子、学校から家に帰ると1人でお留守番でした。


だから姉や母が帰ってくると嬉しいし、寂しかった思いが
とてもあります。

でもだから「嬉しい」「楽しい」が育つんですね。


これはとても重要。「楽しい」「嬉しい」は悲しいや
我慢があるからわかる感情だと感じました。


いつも何かを与えられ、我慢した事がない、不足に
思ったことがなければ、嬉しいや楽しいは育たないんですね。


この生徒さんはとても良い子で、素直に私に話してくれた
だけですが、幸せが生む誤算ですね。


戦争をしている国の子供たちの笑顔が輝くのは、ちょっと
したことでも「嬉しい」「楽しい」を感じるからだと
思いました。