前からこの名前でブログを書きたいと思っていた
内容です。


レッスンをしていてこの「理不尽」を感じたり、
理不尽で腑に落ちない事が、最近はだんだん増えつつ
あるように思います。


ピアノレッスンだけにはなく世の中全体が
そうなってきているのでは?と感じてしまう
今日この頃ですが、それは目に見えないものが
伝わらなくなっているという事。そして消えつつ
あるという事です。



例えば私で言うと、生徒さんが辞めるととても悲しい。
それは収入が減るという事もありますが、私は生徒さんが
かわいくて、愛情を持ってレッスンしている、という事が
あるからです。


ただ音楽についてのみレッスンしているのではなく、
やはり2人でレッスンしている時間が楽しかったり、
いろいろな思い出や歴史も2人で創ってきたからです。


注意をしたり怒ったりするときもありますが、それは
「もっとうまくなってほしい」とか音楽教師である前に
一人の人間として良くない事をした時は、やはり
「それはいけない、この方が良いよ」と言ってしまいます。
もちろん褒めもしています。


先日全くレッスンとは別のコーチングの講座に参加して、
ブルーオーシャン
レッドオーシャン
について学びました。


経営や戦略的な意味もあるこの言葉ですが、その時
私が習った意味合いでは、

○ブルーオーシャンとはみんなで何かを創ろうとする世界、
見えないものを大切にする世界

○レッドオーシャンとは敵味方、損得をすぐ考え決めてしまう世界
見えているもの、はっきりしていることだけで答えを出す世界


「あなたはどちらで生きていくか考えなさい」と言われました。


これを先ほどの内容に当てはめると、最近はすぐに
生徒さんから評価されてしまう、または損か得か、
良いか悪いか、を先生は決めつけられてしまうという現状に
なりつつあると思いました。


先ほどのコーチングの先生のご経験では、最終的に勝ち残って
いるのはブルーオーシャンの会社で、お金だけ、損か得かだけの
レッドオーシャンの会社は続かないとおっしゃっていました。


私はレッスンと共に、ちょっときざですが音楽以外の
「愛」も生徒さんにそそいでいると思います。


だから理由もわからず突然辞められたりすると、とても
理不尽に思い、失恋したような悲しみ、ショックを
受けるのだと思います。


決して上から目線でいうのではなく、師弟愛とか
尊敬、謙虚など、目に見えないものが、以前は必ず
レッスンにはついていました。(もちろん今は全然ないと
言っているのではありません)


また社会でも電車に乗れば「みんなで座る」
「席を譲り合う」「詰めて座る」などはごく普通の
事でした。これも心を配る、知らない人だけど、
知らない人への思いやりでした。


先ほども書きました人への目には見えないもの、

愛、尊敬、謙虚、思いやり等が


消えてしまったり踏みにじられたりするから、
理不尽を感じるんだと思います。


私は古いのかもしれませんが、少しでも目に見えない
ものを大切にし、ブルーオーシャンの世界でこれからも
生きて行きたいと思います。