今日は熱が出たため、ピアノはお休みさせていただき、
「自分の育てなおし講座」と音楽アロマ検定の体験
レッスンのみ行いました。


そして自分の育てなおし講座では「客観性」について
お話しました。


これは1つの事について、いろいろな方向から
考えられるか、という講座です。


何かに悩んだり判断をしなければならない時、
自分で結果を決めつけていないか、色々な方面から
考えられているか、無意識に壁を創っていないか、
冷静に判断できているか、むやみに怖がっていないか。
人の意見を素直に聞けるか。


そしてこれらを考えられるという事が

「柔軟性がある」

という事だと私は思っています。


視野が狭かったり柔軟性がないために、固まった
考えしかできない。1歩前に進めなかったり、
悩んだりしてしまう人が多い。またチャンスも
時間も逃してしまう。


このことに気づき、衝撃を受けたのは私が27歳の時、
母が亡くなって間もなくの頃でした。


小さな娘がいた私はピアノのレッスンの時、娘を
見てくれる人がいなくなってしまい、困っていました。


すると生徒さんのご父兄が、亡くなった母と同じ年の
ある女性をベビーシッターとして紹介して下さったのです。


私は母からいつも何かに悩んだ時、

「お前の○○が悪いから、そんなことが起こってしまう。
何が悪いか反省しなさい」

と言われ、自分を突き詰めていく正確に育っていました。

また物事がうまくいかない時は「自分の努力が足りない」
と考え、自分なりに一生懸命努力しているつもりでした。


するとその女性はある時、そんな私に一括して


「あなたはおごっている」

「それじゃなんでも努力すれば、世の中はあなたの思う
ようになると思うの?!」


と言われたのです。私は大変驚きました。


反省することは良い事で、前向き、謙虚だと思って
いたのに、「おごっている」と言われたからです。

目からうろことはこのことでした。
そしてなんだか少し救われたのです。


そしてさらに続けてこう言われました。


「世の中には自分の思うようにならないこともあるの!」



この方は家庭裁判所の裁判官の奥さまでした。毎日離婚や
遺産相続での争いを見てきた方の奥さまだからこそ、
出てきた言葉だと思います。


「何が正しいかは神様しか分からない」

「あなたが今話している事全ては、あなたの好みで
話しているという事を忘れてはいけない」


「年をとるほど頭は固くなる」


「頭は柔軟に」


これほど私を救った言葉はありませんでした。
なぜなら全てを自分のせいにし、自分を攻め立てる
事が日常だったからです。


そして努力するだけが能ではない、色々な見方がある、
という事をこの方から教わりました。そしてこの考えが
私を救って行きました。



「何が正しいかは神様しか分からない」


「あなたが今話している事全ては、あなたの好みで
話しているという事を忘れてはいけない」


この言葉は今も私の心に焼き付いています。


そう、決めているのは自分なのです。


結果が分からないのにできない、怖い。


もし客観的に考えられたら、もっと自分も楽で
冷静な判断や、より良い結果が出たかもしれない。


頭は柔軟に。


この言葉は私のバイブルです。