皆さんこんにちは。少し寒くなってきましたね。
今日は「声」についてお話しましょう。よくスーパーや通りがかりなどに
どこかのママが「うるさい!」とお子さんを叱ったり、注意したりしている
所を見かけますね。
私も娘が小さい頃よく言いました。「静かにしなさい!!」と。(笑)
でも耳やストレスを研究しているうちに、わかったことがあります。
それは子どもの耳が案外「鈍感」「発達していない」ということです。
もっとわかりやすく言うと、子どもたちは自分の声の大きさがよく
わかっていないのです。だから大声を出すのですね。
これは大人でもありうるかもしれません。最近ストレス解消の公演先で
お客様方に小さい声で「あ~」と出してください。次は大声で「あ~」を
出してくださいとやっていますが、最後に「先ほどの2つの声の中間の大
きさで」と言っても、どれくらいのお客様が中くらいの声を出すことが
できているか、よく分からずふと不思議になります。
これはお子さんならもっとそうです。お子さんとやってみてください。
小さい声の「あ~」、次は大声の「あ~」、最後に中間の声の「あ~」。
どれくらい中間の大きさがうまくできるでしょうか。
こんなふうにまだ「自分の声の大きさ」がわかっていないお子さんが、
1年生くらいまでは大変多いのだと思います。小学校に入って楽器を
やって、自分の声ではないけれど、自分の操作で決まる音の大きさの
楽器を演奏して初めて、耳が鍛えられるのだと思います。そして冷静
に判断できるのだと思います。
ピアノのレッスンの場でも子どもたちに大きな声、小さな声をやってみ
ましたが、極端なものはわかっても「だんだん大きく=クレッシェンド」の
ようになると、なかなかできない子どもたちが多いです。
ぜひお遊びで「大きな声」「小さな声」をやってみてくださいね。
そして「どのくらいの声でお話したらよいか」、「どのくらい以上の声を
出すとうるさいか」を教えてあげてください。
きっと少し話す状態が変わると思います。変わらない場合は何度も
「声の大きさ遊び」をやって、耳を成長させてあげてくださいね。