先日夕方5時になったら眠くなる生徒のお話をしましたが、
今日は「まったく練習しない生徒」「学習しない生徒」に
ついて障害、心理学的にお話ししましょう。
今回も楽器に関係ありません。どの楽器も共通です。
皆様の考え方、生徒さんへの見方が良い意味で変わるかも
しれません。また生徒さんにとってもプラスになればと
思います。
私が長野から大阪に戻って、この4年ほどでそのような
生徒さんがやはり複数おられました。この数字は昔に比べ
ると、愕然とするほど増えているように思います。
今から書くことの原因の多くは「食べ物」で、花粉症や
アトピーが昔に比べて非常に増えたように、欧米化した
食べ物や添加物のせいで、脳の中も変わってきている
ようです。
音楽療法の学会でも浜松の国立子供病院のドクターが
はっきり増加していることをお話でした。だから
「なんとなくおかしい」のお話ではないのです。
そして障害とわかったお子さんはともかく、そうでない
ボーダーのお子さんは、もっといるかもしれないのです。
こんなことを知らずにレッスンしていると、当時の私の
ように、先生方の方が疲れ果ててしまい、悩みの渦に巻き
込まれてしまいます。
ただ大事なことは「誰でもどこかおかしい」「誰でも
どこか偏っている」という事をご理解いただき、そして
それらをきちんと踏まえた上で、ここからをご覧ください。
それではもっと具体的にお話ししましょう。

随分昔の生徒さんですが、非常に印象に残った生徒さん
Aちゃんは、今日のテーマ
「まったく練習しない生徒」「学習しない生徒」の
どちらにも当てはまる生徒さんでした。
彼女はその頃9歳、3年生だったと思います。もともと
来ていた生徒さんの紹介で入ってこられました。
無口でおとなしい女の子でした。
3年生で入門してきたわけですから、幼稚園児よりは
ずっと理解力はあると思っていました。小学校でも
特別学級に入るわけではなく、お母さんからも私は
何も聞かされていませんでした。
Aちゃんは学校での成績は中の下ぐらいだそうで、
運動能力も中の下ぐらいだったと思います。
そんな彼女は、毎週ピアノに来ても何も練習してきません。
また若かった私は障害についての知識もなく、熱心さも
加わってよく怒ったと思います。
今思えば、頭から煙が出るほど怒っていたでしょうか。
何度言っても練習して来ない、そしてそれでも
「ケロ」っとして平気でくる。その態度もその頃の
私には気に入りませんでした。
「こんなに言っているのになぜ平気なの?」
仕方なくその場で何度も弾くのですが、その事すら
次の週に来て弾いてみると「初めて弾いたの?」と
言う感じに戻っていました。
こんなレッスンが2年ぐらい続きました。しかし
その間彼女は来ることを嫌がらず、いつもケロッと
して何事もなかったかのように、レッスンには来るのです。
疲れていたのは私の方でした。
彼女の特徴を書き出してみると
1、練習して来なくても平気
2、私を嫌がらない
3、恥ずかしい(かっこ悪い)がない
4、向上心がない
5、学習能力がない
なんだかひどいようですが、これは本当の
事でした。そして今の私だからわかること、
それは
1、練習して来なくても平気→想像力がない
練習していないと先生に叱られる、うまく
弾ける自分を想像する等の想像ができない
2、私を嫌がらない→感情を共感できない
練習して行かないと先生に失礼や、その場がいやな
雰囲気になるなどを感じない
3、恥ずかしいがない→人にどう思われるかを感じない
一緒に来ている友達にレッスンで叱られている所を
毎回見られていても、何とも思わない
4、向上心がない→欲がない
うまくなりたい、先生に叱られたくないなどの欲や
目標、希望がない
5、学習能力がない→これは4に付随する。
これらから、単に「音楽が好きではないから」という事だけ
ではないとその頃の私は感じ、「なんだかおかしい」と非常に
苦しみました。
結局「ピアノにはどう考えても向いていない」
「うまくならず、月謝がもったいないから違うものを習った方が良い」と
ご父兄にお話しし辞めてもらいました。
淋しい反面、ホッとした自分がいたことを今も覚えています。
つまり、理解に苦しんで大変辛い生徒さんだったのです。
その頃の私にはわけが解りませんでした。
しかし今の私なら。。。この生徒さんは「自閉症」ではないかと
思います。
・1,2,3からは像力、察する、予知するができない
・2、3からは感情の共感ができない、人の感情がわからない
・4、5からは社会性がない、これは言い換えるとマイペースでしか
動けない
これらは非常に自閉症的な症状です。
Aちゃんのお母さんも気付いておられない、または理解に苦しんで
おられたのではないかと思います。
長くなりましたが、こんな事を知っていれば、あんなに怒らずに
もっともっと違ったレッスンが行えたのではと、本当に心が
痛みます。きっと違ったもっと良いレッスンができたはず。
自閉症やアスペルガー、発達障害等は、脳の中ができていない、
育っていないために起こることで、親のしつけが悪いとか、頑張
ってやればきっとよくなる、というものではないのです。
簡単言うと身長140センチの人に、2メートルの棚の上のものを
「絶対何も使わずとれ」と言って、怒っているのと同じなのです。
もう25年近く前のお話です。その頃は自閉症や発達障害等
まだまだ未知の世界でした。本当にその頃の自分の理解不足、
知識不足です。
現代はこのような障害が食べ物のせいで増えています。また
ボーダーの子供はもっといるかもしれません。ぱっと見た感じは
ごく普通のお子さんたちです。母親も気付いていない場合も
多々あります。また気づいていても知りたくないお母さんも
おられます。
だから指導する方が勉強しておいた方が良いと思ったのです。
そしてこんなことを思って、今日は発達障害の本をお知らせしました。
ぜひご一読ください♪福田先生に教えていただいた1冊です。
これをご覧の皆様も知識を得ることで私のような失敗や、悩みの渦に
巻き込まれませんように!(^^)
今日は「まったく練習しない生徒」「学習しない生徒」に
ついて障害、心理学的にお話ししましょう。
今回も楽器に関係ありません。どの楽器も共通です。
皆様の考え方、生徒さんへの見方が良い意味で変わるかも
しれません。また生徒さんにとってもプラスになればと
思います。
私が長野から大阪に戻って、この4年ほどでそのような
生徒さんがやはり複数おられました。この数字は昔に比べ
ると、愕然とするほど増えているように思います。
今から書くことの原因の多くは「食べ物」で、花粉症や
アトピーが昔に比べて非常に増えたように、欧米化した
食べ物や添加物のせいで、脳の中も変わってきている
ようです。
音楽療法の学会でも浜松の国立子供病院のドクターが
はっきり増加していることをお話でした。だから
「なんとなくおかしい」のお話ではないのです。
そして障害とわかったお子さんはともかく、そうでない
ボーダーのお子さんは、もっといるかもしれないのです。
こんなことを知らずにレッスンしていると、当時の私の
ように、先生方の方が疲れ果ててしまい、悩みの渦に巻き
込まれてしまいます。
ただ大事なことは「誰でもどこかおかしい」「誰でも
どこか偏っている」という事をご理解いただき、そして
それらをきちんと踏まえた上で、ここからをご覧ください。
それではもっと具体的にお話ししましょう。

随分昔の生徒さんですが、非常に印象に残った生徒さん
Aちゃんは、今日のテーマ
「まったく練習しない生徒」「学習しない生徒」の
どちらにも当てはまる生徒さんでした。
彼女はその頃9歳、3年生だったと思います。もともと
来ていた生徒さんの紹介で入ってこられました。
無口でおとなしい女の子でした。
3年生で入門してきたわけですから、幼稚園児よりは
ずっと理解力はあると思っていました。小学校でも
特別学級に入るわけではなく、お母さんからも私は
何も聞かされていませんでした。
Aちゃんは学校での成績は中の下ぐらいだそうで、
運動能力も中の下ぐらいだったと思います。
そんな彼女は、毎週ピアノに来ても何も練習してきません。
また若かった私は障害についての知識もなく、熱心さも
加わってよく怒ったと思います。
今思えば、頭から煙が出るほど怒っていたでしょうか。
何度言っても練習して来ない、そしてそれでも
「ケロ」っとして平気でくる。その態度もその頃の
私には気に入りませんでした。
「こんなに言っているのになぜ平気なの?」
仕方なくその場で何度も弾くのですが、その事すら
次の週に来て弾いてみると「初めて弾いたの?」と
言う感じに戻っていました。
こんなレッスンが2年ぐらい続きました。しかし
その間彼女は来ることを嫌がらず、いつもケロッと
して何事もなかったかのように、レッスンには来るのです。
疲れていたのは私の方でした。
彼女の特徴を書き出してみると
1、練習して来なくても平気
2、私を嫌がらない
3、恥ずかしい(かっこ悪い)がない
4、向上心がない
5、学習能力がない
なんだかひどいようですが、これは本当の
事でした。そして今の私だからわかること、
それは
1、練習して来なくても平気→想像力がない
練習していないと先生に叱られる、うまく
弾ける自分を想像する等の想像ができない
2、私を嫌がらない→感情を共感できない
練習して行かないと先生に失礼や、その場がいやな
雰囲気になるなどを感じない
3、恥ずかしいがない→人にどう思われるかを感じない
一緒に来ている友達にレッスンで叱られている所を
毎回見られていても、何とも思わない
4、向上心がない→欲がない
うまくなりたい、先生に叱られたくないなどの欲や
目標、希望がない
5、学習能力がない→これは4に付随する。
これらから、単に「音楽が好きではないから」という事だけ
ではないとその頃の私は感じ、「なんだかおかしい」と非常に
苦しみました。
結局「ピアノにはどう考えても向いていない」
「うまくならず、月謝がもったいないから違うものを習った方が良い」と
ご父兄にお話しし辞めてもらいました。
淋しい反面、ホッとした自分がいたことを今も覚えています。
つまり、理解に苦しんで大変辛い生徒さんだったのです。
その頃の私にはわけが解りませんでした。
しかし今の私なら。。。この生徒さんは「自閉症」ではないかと
思います。
・1,2,3からは像力、察する、予知するができない
・2、3からは感情の共感ができない、人の感情がわからない
・4、5からは社会性がない、これは言い換えるとマイペースでしか
動けない
これらは非常に自閉症的な症状です。
Aちゃんのお母さんも気付いておられない、または理解に苦しんで
おられたのではないかと思います。
長くなりましたが、こんな事を知っていれば、あんなに怒らずに
もっともっと違ったレッスンが行えたのではと、本当に心が
痛みます。きっと違ったもっと良いレッスンができたはず。
自閉症やアスペルガー、発達障害等は、脳の中ができていない、
育っていないために起こることで、親のしつけが悪いとか、頑張
ってやればきっとよくなる、というものではないのです。
簡単言うと身長140センチの人に、2メートルの棚の上のものを
「絶対何も使わずとれ」と言って、怒っているのと同じなのです。
もう25年近く前のお話です。その頃は自閉症や発達障害等
まだまだ未知の世界でした。本当にその頃の自分の理解不足、
知識不足です。
現代はこのような障害が食べ物のせいで増えています。また
ボーダーの子供はもっといるかもしれません。ぱっと見た感じは
ごく普通のお子さんたちです。母親も気付いていない場合も
多々あります。また気づいていても知りたくないお母さんも
おられます。
だから指導する方が勉強しておいた方が良いと思ったのです。
そしてこんなことを思って、今日は発達障害の本をお知らせしました。
ぜひご一読ください♪福田先生に教えていただいた1冊です。
これをご覧の皆様も知識を得ることで私のような失敗や、悩みの渦に
巻き込まれませんように!(^^)