妊活イベントFine祭り2020報告 | NPO法人Fine ~現在・過去・未来の不妊体験者を支援する会~スタッフブログ

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スタッフは、全員が『不妊体験者』です。

こんにちは。Fineメンバーたまこです。

11月29日Fine主催妊活イベント初の全面オンライン開催!

「妊活を考える & 応援する すべての方へ
Fine祭り2020 つなげよう!みんなの妊活 」
の報告です。

 

 

私たちFineの一大イベント『Fine祭り』
2008年から毎年開催していますが
今回、はじめての全面リモート、オンライン開催♪

 



「体験談発表」「おしゃべり会」「不妊スペシャリスト相談」
いかがでしたでしょうか?

オンライン開催は
コロナ禍での大きな決断でしたが
心配事もたくさんありました。

環境によっては、参加できない人もいるんじゃないのかな?
そもそもリモートで『Fine祭り』できるの?

 

そんな心配は、取り越し苦労 !(^^)!

 

多くの方に参加いただきありがとうございます。

そして、大変申し訳ございません。

残念ながら今回参加できなかった方にも
少しでも当日の雰囲気が届くように
レポートしますね♡


開始前には、毎回大好評の
妊活ヨガセラピストmasayoさんによる
ミニ妊活ヨガタイム♪

背筋を伸ばし姿勢を整え
腕を上にグーンと上げて伸びたり
首をぐるぐる
息をゆっくり吸ってはいて
なんだか不思議!
自然と呼吸が整いリラックス
ヨガは、つながるという意味があるのだそうです。

緊張がほぐれたところで
開始の挨拶
続いて、Fineをもっと知ってもらいたいので
活動紹介
いつもの会場での開催時と勝手が違い
スライドを操作しながら
「私の声、聞こえてるんだろうか?」
「これで大丈夫なんだろうか?」
きっと大丈夫なんだと自分に言い聞かせて、原稿を読み上げていたそうです。

<2人の体験談発表!>
一言に体験談といっても、それぞれにストーリーが

みんなHAPPYになりたくて
スタートしたはずの不妊治療
だけど!どうして?
ストーリーは、カップルの数だけあります。

今回は、不育症で悩んだ体験談の発表もありました。
 
参加者からは、このような声をいただきました。
・ひとつひとつ言葉が心ににびきました。
・見えない将来の不安が可能性に感じることができました。
・自分の経験と重なり涙がこぼれました。
・共感する部分もあり心が落ち着きました。

体験談の発表者からは、このような感想をいただきました。
・会場で多くの聴衆を前にすると1対全体で緊張しますが、
 オンラインはフラットな感覚で安心して思いを伝えることができました。
・画面上に数名の表情が映っていて、話の内容にうなづいたり笑ってくれたり表情が見ることができ
 聴き手の反応やつながりを感じることができました。

そして
不妊スペシャリスト相談
事前に予約の先着順でしたが、毎年好評のため
早々に定員となり締め切りさせていただきました。
全ての方のご希望に添えなく心苦しく思っています。

不妊スペシャリストさんとは
不妊症看護認定看護師さん、臨床エンブリオロジストさんのことです。
不妊治療などに関する悩みや日頃抱えている疑問・質問を個別相談
していただきました。

 不妊症看護認定看護師さんに相談した感想
・いただいた情報共有やアドバイスは、今後の治療を進める時の参考になりそうです。
・体外受精について詳しく教えていただき、治療に対する抵抗感や不安、怖さが軽減されました。
・とても一つ一つ丁寧にお話を聞いていただけました。
・わたしたちの治療選択は、間違っていないことがわかり励みになりました。
・日本生殖医学会や、無精子症の当事者の会の存在を教えて頂き勉強になりました。

エンブリオロジストさんに相談した感想
・思っていた以上に具体的にアドバイスいただき大変参考になりました。
・なかなか通院しているところで聞くことができなかったので安心できました。
・次の移植に向けて前向きな気持ちになりました。
・教えてもらったことを参考に先生に色々相談してみたいと思いました。

不妊スペシャリスト相談と同時進行で開催されていたのは
おしゃべり会
みんなでのんびり、おしゃべりしませんか?

 

「おしゃべり会」って?!

同じような悩みをかかえている、いろいろな人たちの話が聞きたい。話したい! 
自由にお話しができる雰囲気の
気楽な場所が「おしゃべり会」です。

Fine不妊ピア・カウンセラーがファシリテーター(進行役)となり
テーマで分かれて約110分(途中休憩あり)で開催しました。

テーマは、体外顕微・治療前&一般・40歳以上・二人の生活悩み中・男性
事前に予約していただき

それぞれの部屋の人数を調整
同じテーマも複数できたので、全部で九つの部屋となりました。

おしゃべり会は必ず、大切なお約束をお伝えしてからのスタートです。
ここで聞いたことは他では話さない(守秘義務)
人の話は最後まで聴きましょうなどです。

スペシャリスト相談と同時進行でしたので
席を外したり、また戻ってきて参加する方も。
画面越しに程よい距離感もあり
どの部屋も、とても自由な雰囲気だったそうです。

夫婦でひとつのパソコンから、おしゃべり会に参加
まだ気温が25度!常夏の島半沖縄から半袖で
時差のある海外からも
時間と距離を超えてつながることができるのは
リモートならではを実感!!

そして、みんなで静かに耳を傾けながら
にぎやかに、時折笑い声も
いろいろな形の「おしゃべり会」が展開されたようです。
 
SNSでの交流も盛んなようですが
画面を通して顔を見ながら
おしゃべりする事の説得力を感じていただけてのではないでしょうか?
普段、まわりの人に話せない悩みを
当事者同士で語る場が大切だと
会を重ねるごと、私たちは、感じています。
 
おしゃべり会に参加された方の感想
・素直な気持ちを話すことができました。
・話すだけでこんなに気持ちが楽になるなんて不思議!こんなに笑顔になれるなんて思ってなかったです。
・話がたくさん聞くことができ、みんな同じように頑張ってるって実感できました。
・おしゃべり会に参加して一人ではないんだと思えました。
 
そうそう、わたしたちの合言葉「ひとりじやないよ 仲間はここにいるよ」
不妊のことを人に話せない、もっと当事者と話したい・・・
そんな方は、たくさんいるのではないでしょうか。

 

<終了後のちょっと一息タイム♪>

 

10年前と比較すれば、妊活イベントなどさまざまなところで、
当事者同士や応援するサポーターとの出会いが広がっていることを
うれしく思います。

それでも、まだまだ、
不妊のことを人に話せない、もっと当事者と話したい・・・
そんな方は、たくさんいると思います。

コロナ禍でオンラインでの活動が中心となっていますが
Fine公認ピア・カウンセラーによる電話相談、
面接カウンセリング、グループカウンセリングなどを、
ぜひ、ご活用ください。

 

 


最後に

会場にお越しくださった皆さま、
スペシャリスト相談にご協力くださった
日本生殖看護学会の不妊症看護認定看護師さん、
日本臨床エンブリオロジスト学会の認定臨床エンブリオロジストさん、
協賛いただいたクリニック、企業などの皆さま、
後援いただいた企業、団体等の皆さま、
そして、参加はできないけれど見守ってくださった皆さま、
本当にありがとうございました。
 
届いた声とみなさんの笑顔を見て
不妊の体験を共有できる場があるというだけで、心の支えになるんだなと実感しております。

Fineは、これからもコツコツと活動を続けてまいります。

今後の活動は、このブログをはじめ、
Fineウェブサイト、Twitter、などで発信していきます。
ぜひ、チェックしてくださいね。
 

 不妊体験談「ふぁいんすたいる」では

 

 

「不妊」って、なんなのでしょう。皆さんにとってはどうですか?
それぞれの「不妊ストーリー」を、「ふぁいん・すたいる」と題してご紹介しています。