高齢者の年金を狙う偽装質屋 | NPO・ボランティア

高齢者の年金を狙う偽装質屋

今年は偽装質屋というものも大きくニュースになりました。
生活費に困った高齢者の年金を狙う新手の手口です。
実態は高金利のヤミ金ですから借りたら大変なことになります。


消費者庁より


平成25年6月3日
いわゆる「偽装質屋」への対応について昨今、質屋営業を装い、担保価値のない物品を質置きさせた上で、実質的に年金等を担保にして金銭の貸付を行い、高額な金利等の支払を求めるいわゆる「偽装質屋」に関する相談が、消費生活センターに寄せられています。このことを踏まえ、いわゆる「偽装質屋」について、別紙のとおり、本日、独立行政法人国民生活センターから消費者に向けて注意喚起が行われました。消費者の皆様におかれましては、質屋営業を装ういわゆる「偽装質屋」からの借入は絶対に行わないようにするとともに、御自身や周囲の方が生活資金の借入や多重債務で困っていたら、消費生活センターや専門の相談窓口に相談していただきますようお願いいたします。
・・・


高齢者の消費生活トラブル注意報 No.9
いわゆる「偽装質屋」からは絶対に借り入れしないで!-「質草は何でもいい」「年金口座から自動引落し」などのうたい文句に注意-高齢者等に対して「質草は何でもいい」などと言って担保価値のない物品を質に取り、実際には年金などを担保として違法な高金利で貸付をするいわゆる「偽装質屋」に関する相談が、全国の消費生活センターに寄せられている。相談事例をみると、年金の支給対象となる60 歳以上の高齢者が多く、「借り入れを続けて返済が困難になった」といった事例もみられる。2010(平成22)年に改正貸金業法等が完全施行され、貸金業における上限金利は引き下げられたが(29.2%→20%)、質屋を装って貸付を行う「偽装質屋」は、それよりはるかに高い金利を設定し、事実上、高齢者の公的年金受給口座から自動引落しサービスを利用して元利金の引落しを行うなどしている。「偽装質屋」をめぐっては、2012 年以降、警察によって貸金業法違反(無登録営業)等での摘発が相次ぎ1、警察庁も注意喚起をしている2。そこで、全国の消費生活センターに寄せられた相談事例の傾向などを情報提供し、「偽装質屋」からは絶対に借り入れしないよう注意喚起する。


2012 年11 月に大分県警が検挙した(株)サンエイ(福岡県北九州市)関係者は、貸金業法違反(無登録
営業)及び出資法違反(高金利)で有罪判決を受け、確定している。
警察庁ホームページ参照(http://www.npa.go.jp/images/gisoushichiya.pdf)。警察総合相談電話



(「#9110」)で相談を受付けている。契約当事者年代別件数(2007 年度以降)
40歳未満  6.5%
40歳代   8.0%
50歳代   11.1%
60歳代   34.0%
70歳代   33.0%
80歳以上  7.4%



消費者へのアドバイス
(1)「偽装質屋」はたとえ質屋の許可を得ていても、その実態は高金利のヤミ金です。「偽装質屋」からの借り入れは絶対にしないでください
(2)生活資金の借り入れや多重債務で困っていたら、自治体の窓口や消費生活センターなどに相談してください




消費者ホットライン

消費者ホットライン