日蓮聖人御降誕800年の慶讃事業 本堂建立落慶法要 | 親子交流(面会交流)支援団体の代表であり、お坊さんでもあり、母でもある私の日々徒然日記

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一般社団法人びじっと・離婚と子ども問題支援センターの代表理事であり、大法寺副住職でもあり。そんな自分の日々徒然日記。



この日上矢印私の方は自坊の本堂落慶法要が執り行われました。下矢印

落慶法要とは、寺院の建物が新築・再建・修築の落成をしたことに対する祝賀の法要です。

寺院での建物を新築、再建、修繕などを行う時には、檀信徒から喜捨(寄付)を集めて大がかりな工事が行われます。

工事が終われば本山や縁寺院から僧侶が集まり、檀信徒を集めて祝賀法要が行われます。それが落慶法要です。







入寺式の勧請や回向文は多いですが、落慶法要のものは少ないので、私が作成したものではありますが、何かのお役にたてればと僭越ながら提示させていただきます。

勧請

謹んで勸請し奉る、南無輪圓具足未曾有大曼荼羅御本尊、別しては南無久遠實成大恩教主本師釋迦牟尼佛、南無證明法華多寶大善逝、南無十方分身三世の諸佛、南無上行・無邊行・淨行・安立行等本化地湧の諸大士、南無文殊普賢、彌勒、薬王、薬上、勇施、妙音、觀音等、迹化他方來の大權の薩埵 南無身子目連、迦葉、阿難等、新得記の諸大聲聞、大梵天王釋提桓因、護世四天王等、一乘擁護の天龍八部、當山有縁勧請の鬼子母神、十羅刹女等 尽十方法界 一乗擁護の諸天善神。日本国内大小の神祇、南無末法総鎮守七面大明神。總じては靈山虚空二處三會、發起影嚮當機結縁の四衆、殊には南無末法有縁の大導師宗祖南無日蓮大聖人六中九老僧等、宗門歴代如法勳功の先師先哲、當山開山十乗院日榮上人以來歴代の先師先哲、悉皆慈悲影現道場、知見照覽御法味納受。


奉告文

南無輪圓具是未曾有大曼荼羅御本尊、
南無久遠實成大恩教主本師釋迦牟尼佛、
南無平等大慧一乗妙法蓮華経
南無末法有縁の大導師宗祖 本化上行高祖日蓮大菩薩
當山開山十乗院日榮上人以來歴代の諸上人、来臨を請い奉り
一会の清衆と共に恭しく法苑を張り 法味を祝貢し 
以って当山本堂落慶慶讃の典を修し奉る
當山が建立された元和の時代とは、元号改元の直前に発生した大坂夏の陣によって豊臣氏が滅亡したことにより、平安時代から断続的に続いてきた、日本列島における戦争状態の終わりと平和の始まりを意味する
元和八年(一六一七)に十乗院日榮上人が開基し二世日能上人により本堂が創建
文化四年(一八〇八)に焼失するも再建され その後も修復を重ねながら三百有余年して遂に修繕堪えがたく 檀家各位の先祖供養と三宝報恩持続のため 新たに本堂建立の要望特に高まり 期せずして日蓮大聖人御降誕八〇〇年の慶讃と合致するものなり
ここに檀家各位の菩提心を結集し 本堂新築の発願となる
その後 檀家総会を経て平成二十五年四月より五箇年の計画実行に着手 建設委員会を設立 時代に合った浄財勘募を行うため
本堂の大きさや設備等 細部に至るまで協議を重ね
喜捨も建立計画予定より早く目標を達成し 建築が進み
今日の落慶を成し遂げる これ偏に仏租諸天の御冥護と檀家各位の外護丹精の賜もの 応分以上の御利益有るは必定なり
願わくば この功徳を以って 普く一切に及ぼし 我らと衆生と皆ともに仏道を成ぜん

平成三十年十二月二日
第四十二世 ○○○○ 久祥院日榮和南


回向

本日、爰に恭しく沙門某甲、法類法契檀越信徒参列の下、道場を荘嚴し、威儀を具足し、以て當山本堂落慶法要を言上す。仰願わくは佛祖大慈護念の力、護法の冥衆誓願の力、冥に加被を薫じ、密に威靈を加え、寺檀和融して山色翠を増し法統伽藍並び相續して永く絶えず、諸縁吉祥にして法をして久住せしめ給え。更に願わくは、檀方信徒の面々、各々信心倍増して外護の誠を致し、息災延命にして家運愈々昌え、現當二世の所願をして圓滿ならしめ給わんことを。

南無妙法蓮華経


住職挨拶文

本日、○○寺本堂落慶法要に際し、総本山久遠寺総務、東身延本山 持田日勇猊下、千葉西部宗務所所長 法輪寺御山主 土井了真僧正、日蓮宗宗会議長 正蓮寺御山主 大塩孝信僧正を始め他御寺院檀信徒の皆さまに御来賀賜りましたこと心より御礼申し上げます。
今般、仏縁相整いまして本堂落慶式を研鑽修行させて戴きました事、誠に感激の至りに存じます。
思い起こせば、不徳菲才の身ながら、平成二十一年よりこの(地名)の○○寺に住職となって以来の九年間、法華経の教えを旨とし、檀信徒教化に精進させて頂きました。また、檀信徒の皆様のご協力、御慈愛の下、念願でもありました○○寺本堂新築事業を茲に無事大円成いました事は偏に歴代仏祖の御加護と皆様の御法愛の賜物と只々感謝申し上げます。
これからもこの法悦を心身に深く保持し、これまで以上の檀信徒の布教教化並びに宗門興隆の礎に邁進致すことが、報恩供養になるかと存じます。
何卒御指導御法愛を賜ります様お願い申し上げ、更に皆様の御健勝を祈念し挨拶と致します。
                    ○○寺住職 ○○○○


前住職であった伯父か遷化し、私の師父が自分の生まれ育ったこの寺院に入寺してから9年。

びじっとの運営と並行しながらの寺院の運営でしたが、本堂建立を終えて、これでまずは一段落です。

合掌