10月27日、今田求仁生さんの講演会100人近くの参加があり、大盛況に終わりました。参加できなかった人にも少しでもお話伝わればということで簡単にまとめてみました。

 

【お話内容】

 始まりは今田さんがかかわってきた子供のお話、出会ったときは何もやりたいことが無くすべてにつまんないとノートに書いていた子、お話しているうちに言葉に興味がある子なんだと思い、そこから話し込んでいくとすごく反応して、やがて英語の勉強を始め中学卒業時には隼2級合格、同時に他のことにも意欲的になり、3年間インターハイに出場、そして卒業時には大学でなく、人の役に立ちたいと福祉の仕事を選択したということ。関心を持つことの大切さを、この例を出しながら語られました。

 

 次に人には3つの仕事がある。

 

プロフェッショナルいわゆるお金のための仕事、

プライベートワーク個人的な興味、生き方、家庭のこと、

パブリックワーク社会的仕事、ボランテイアなどなど、

 

 この3つの仕事をバランスよく人生に生かしていくことがこの時代必要ではないか、特に日本人は敗戦のショックからお金のための仕事のみで生きてきた大人たちが多く、会社人にはなってるが、社会人にはなれていないこと、今その年代の男の人達の体に矛盾がいっぱい出ていると。

 

 当初は若者向けのお話を考えてきたそうですが、参加者の顔ぶれを見てだんだん大人たちへの語りになっていき、子どもの見本である私たち大人が色んなこと、ものに関心を持つことが一番の子供の教育であるというお話をされました。そして世界を歩いてきて今、本当に世の中全体がどこも構造疲労していて働き方改革などではもう解決できないこと、新しい生き方が求められているということをベーシックインカムを引き合いにしながら世界の情勢と共に語ってくれました。

 

 そして病むこと、老いることは人生の終わりではなく、むしろ当たり前の一風景であり、人生の揺らぎの中にあり、それを否定するのでなく時間とともに受け入れ経過させていけばよいという東洋的生きる知恵をお伝えして頂きました。翁童が人の目指す最後の姿だそうで老いるということをプラスと考える東洋の知恵に多くの参加者は深くうなづいていました。その後質問用紙に書いてもらった質問をいくつかお答えいただきました。どれもあたたかい人生の知恵に包まれたようなお答えばかりで多くの人が涙をうかべ心が癒されている雰囲気が伝わりました。

 

 次回はその質問の応答を書いてみたいと思います。