当会会員様のお友達が、1月末にケガした猫を保護しました。
そのことはブログにも書き、それを読んだ方々がとても心配してくれました。



その後、この子がどうなったかのご報告をさせていただきます。


体毛、肉球の状態からして、この子はどう見ても飼い猫だったはずなので、飼い主を探すためネットに載せたり、保護主様は発見現場付近にポスターを貼ったりチラシのポスティングもしたのですが、飼い主は結局現れませんでした。


捨てられたのか?または高額な医療費を請求されるかとビビって名乗り出てこないのか?


保護主様は犬を2匹飼っていて、正直なところ猫はあまり得意ではないのですが、飼い主が一向に名乗り出てこないので、この子を飼うことに決めました。


そして『テンちゃん』という名前を付けました。




テンちゃんは車の事故に遭ったらしく、かなりの重傷でした。下半身麻痺で脚は動かず、自力でオシッコができないので、圧迫排尿をしてあげないといけません。

膀胱を握ってオシッコを出すのですが、ワタシもやってみたことがありますけど、コツをつかむまで素人にはなかなか難しいです。


ところが!

この保護主様の息子さんは何と、大学で獣医学を専攻する、獣医師の卵だったのですびっくり だから圧迫排尿をしてあげるのもお茶の子さいさいお茶

テンちゃんも息子さんによく懐いてきました。


現在の様子



保護当時と比べると、断然目力が出てきましたよね?!

重傷で命が危うかったのに、ゴハンも食べられず、点滴で命を繋いでいた子が、よくぞここまで命を吹き返しました。
生きたい!というテンちゃんの強い意志と、保護主様と息子さんが適切な医療とケアをしてくださるおかげで、この子は生きています。

たまたまこの保護主様がテンちゃんを見つけてくれて、息子さんが獣医学を専攻する大学生だったことは、偶然ではないように思えます。
普通の人がこの子を保護していたら、お世話を続けていくにはハードルが高く、途中で諦めてしまったかもしれません。
息子さんにとっても、テンちゃんのように事故で身体が不自由になった子のお世話をすることは、将来獣医師になるためのとても貴重な経験になっていると思います。

そう考えると、いろいろなことは起こるべくして起こっていて、偶然だと思っていることも実は偶然じゃないことなのかな?なんて、今回のテンちゃんを通して、そう感じています。
すべての出会いを大切にしたいですね照れキラキラ