NPO法人 ひなた

家族と「ひなたぼっこしよう」という思いを支えたい

特定非営利活動法人ひなた」(H23.4.1設立)

ホームホスピス「ひなたの家」(H23.6.1設立)


特定非営利活動法人「ひなた」ってどんな活動をしていくの?

病気や障害によって余命が短いことを知り、「できれば自宅で過ごしたい、家族と最期をゆっくりと過ごしたい」と思われている方、そして医療依存度が高い(人工呼吸器装着、注射や吸引、注入などの処置があること)にもかかわらず在宅で療養されている方やご家族を様々な方向から支援していきます。例えば、ホームホスピスは、医療依存度が高い方でも、安心して過ごしていただける第二の家です。

訪問看護、訪問介護ステーションは、ホームホスピスの入居者をケアするとともに、ご自宅でのケアをサポートします。その他に、介護に関する情報発信、学習会の企画、ネットワーク作りなどの活動をしていきます。


ホームホスピス「ひなたの家」ってどんなところ?
 小さなナーシングホーム(看護・介護付きの家)です。訪問看護ステーションと訪問介護ステーションを併設し、看護師やヘルパーが家族のように寄り添いながら24時間の中で必要な時にケアを提供します。病院や施設ではなく自分の家ですから、お気に入りの生活用品や家具をご持参いただき、ゆったりと自由に過ごすことができます。自宅に居るのと同じように、療養に必要な物品やサービスなどは介護保険や医療保険を使って準備していただけます。
(保険適用以外のケアや居室賃貸料については別に費用が必要となります。要介護度やケアの内容によって料金は異なりますのでご相談ください。)

「ひなたの家」をご利用いただく方について

主にがんや難病など、難治性・進行性疾患のため、医療依存度は高いけれど自宅で過ごしておられる、又はこれから自宅に帰られる療養者とご家族で、なんらかの事情でご自宅では暮らせない状況の子供から大人まですべての年代の方を対象としています。
例えば、

○病気や障害によって余命が短いことを知り、最期の時を病院や施設ではない家で家族に看取られながら過ごしたい。しかし、介護に不安があり、なかなか踏み出せない。

○点滴や管が身体に入っていて帰りたくても帰れない。家族だけでは介

 護が難しい。

○家族の介護を受けて自宅で過ごしているけれど、家族の急な用事や体 

 調不良のため一時的に預かってほしい。

○病院からは退院をすすめられているけれど、医療機器の操作や介護の方法などに不安がある。

自信がつくまで在宅体験したい。

なお、ご自宅に帰れるようになれば、ご自宅で過ごしていただくのが望ましいと考えます。そのための支援は訪問看護で継続します。また、保険適用の施設で生活される方が望ましい場合は、施設が空き次第入所していただきます。もちろん、終の棲家としてご利用いただくことも可能です。

「NPO法人ひなた」ホームページ

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千秋楽を観て

昨日の早朝、A様が旅立たれました。

昨年の開設当初から入居いただいて、今に至るまで、

A様には、本当に多くの感動をいただきました。


寝たきりで抑制をされ、長い時間が経っていたため

足が棒のように拘縮していた入居時の様子を今でもよく覚えています。

往診の医師からは、余命1ヶ月と言われるほどに衰弱もされていました。

しかし、経管栄養の変更など、医師のサポートを受けながら、

リハビリや生活刺激を根気強く続けることで徐々に回復し、

車椅子に乗車できるようになり、新聞を読んだり

嚥下障害があるので絶対に無理といわれた経口摂取までできるようになりました。

その度に、私たちをワクワクさせてくれたAさん。

笑顔や仕草がなんとも愛くるしいのだけれども

どこか、兵隊に行っていたことを思わせる

凛とした表情も素敵でした。


しかし、経管栄養をされていたA様のお腹は

栄養を受け付けなくなっていたようです。

普通の人であれば食欲がなければ、食べないという行動がとれますが

経管栄養をされていると自分のおなかの調子が悪くても

それを伝えることができなければ、どんどん容赦なく注入がなされていくことになります。

そうすることによって、A様を苦しめていたかもしれないことに気がついたのですが

だからといって、検査や治療を受けるのもA様をよけい苦しめる結果になるのは予想がつき、

ご家族もそれを望まれませんでした。

注入量を減らしたり、抜いたりなど色々試してみましたが、回復されず

最後は、栄養チューブも点滴もない自然な状態で、娘さんに看取られて旅立たれました。


亡くなる前日の夜、ベッドに座って、しっかりした顔で

いつものように、スタッフが「相撲見ます?」と聞くと「うん」うなづかれて、

大好きだった大相撲の千秋楽を観ておられました。


最後までA様らしい・・・と思います。


でも、とても寂しいです。









6月1日

「NPO法人ひなた」は、6月1日で1周年を迎えました。

看護スタッフ4名 介護スタッフ4名からスタートし

現在は、看護スタッフ8名、介護スタッフ6名、ケアマネージャー1名。

この一年で「ひなたの家」に入居された方は、11名、

そのうち5名の方をお見送りさせていただきました。

出会いと別れ、たくさんの思い出、笑顔あり涙ありの一年でした

入居者様やそのご家族、スタッフに支えられて、なんとか1年を迎えられたと思います。

本当にありがとうございました。

「ほんまに感謝やなぁ・・・、感謝しかないなぁ」

最初に入居されたA様の息子さんが

Aさんが亡くなったという知らせを聞いてこちらに向かう車の中で

お母様に言われた言葉だそうです。

「お世話になって、ほんとうに良かった」という言葉とともに

それを私に教えてくださった奥様。

主人を見送った寂しさ、息子や娘たちの成長を誇らしく感じる気持ち・・・

そんな、気持ちを痛いほど伝えてくださいました。

「ほんまに感謝やなぁ・・・」

なぜか、その言葉が今も頭の中に焼きついていて離れません。

きっと、そんな気持ちで大事な人を見送れたご家族のことを

「超越している・・尊い」と感じたからだと思います。

そして、自分も常に感謝の気持ちを忘れないようにしようと肝に銘じるとともに

そんなお見送りができることを目標に

ご本人とご家族のケアをしていきたいと考えるにいたっています。

そして、5月1日にお亡くなりになったIさん

ご家族に見守られながら、呼吸が止まったそのとき

息子さんと娘さんが最後にお父さんにかけた言葉が

「おとん、ありがとう」でした。


これからも、多くの方と出会い、別れがあると思います。

たくさんの言葉、経験を学びにかえ、次のケアに活かしながら

前に進んでいきたいと思います。

本当に、感謝・・・です。









4月24日~今日まで

4月24日から今日までのことを一気にまとめさせていただきます。

一つは4月25日に4月から来ていただいたスタッフの歓迎会を行いました。

子供さんたちも参加していただいて、

冬の間しばらくお休みしていたバーベキューパーティーをしました。

スタッフ勢ぞろいの写真です。

右下は残念ながらバーベキューには参加していたけれど

写真のときに居なかった、または顔が隠れてしまったというスタッフです。


NPO法人 ひなた NPO法人 ひなた


そして、3月29日に入居されていたIさんが5月1日に旅立たれました。

Iさんは、強い痛みのコントロールが課題でしたが

なんとか最後は、痛みもなく、ご家族に見守られての旅立ちになりました。

やはり、あとから考えると反省は多々ありますが

昨年の開設当初から、訪問看護をご利用いただいて

最後をひなたの家でお世話させていただけた、

このご縁に、本当に、感謝いたします。


そして、5月5日に、かねてから短期利用を申し込みいただいていたJさんが入居されました。

Jさんは、医療依存度が高いにも関わらず、

ご家族みんなで力を合わせて自宅での介護をされています。

この時期は、農繁期とのことでどうしても短期利用をせざるをえないけれども

色々な施設を試してもなかなか馴染めないということで

半年前から相談を受けて、お試し入居などの準備をしてきました。

準備してきたかいがあってか、すぐに馴染んでくださっているようです。


ということで相変わらず、6人入居されており、

まだまだ、忙しい日々が続きそうですが、

すべての経験が、学びになり自信にもなっていくように思いますので

新しいスタッフとともに頑張ります。




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