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NPO法人Harmony広報です。
介護事業所の廃業・倒産が急増していることがニュースでも動画でも話題になっています。
慢性的な人手不足、賃金が安い、労働環境があまり良くないところが多い…という話は今までもずっと出続けている業界ではありましたが、利益は少なくてもきちんとやっていれば安定的な収益が得られるということで、比較的倒産リスクが少ない業界と言われていました。
しかし、どんな業界でも仕事でも必ず波というものがあります。
良い時ばかりは続かないし、かと言って悪い時ばかりも続かない。
同じ状態でずっと行けるわけでもないし、時代や世の中のニーズに合わせて上手に変化していかなければどんな仕事であっても淘汰されてしまう時は来るものです。
故に「乗り越えていくしかない!」とも思っています。
私がいつも視聴させていただいている税理士・スガワラくんの動画で、今の介護事業業界の現状を分かりやすく話してくれているのでシェアしたいと思います。
倒産する事業所の8割近くが借金が1億円未満であり、従業員数が10人以下という小規模事業所だということですが、経営を経験したことがないとなぜ借金の金額が少ないところの方が倒産してしまうの?と疑問に思うかもしれません。
私たち経営者は、基本的に「お金は借りられる時にできるだけ借りておく」という考え方をする人が多いと思います。
もちろん、借りなくても回していければそれが一番良いですが、中小企業でそういう企業は本当に数少ないと思います。
なぜなら、銀行等は経営状態が良い時でないとお金って貸してくれないんですよ。
よく、天気の良い時に傘を貸してくれて、雨が降ってくると傘を奪うのが銀行だ…なんて喩え話しに言われますが、これはある意味その通りなんです。
少なくとも金融機関が大きなお金を貸してくれるということは、今までの実績や将来性、経営者の考え方や社風、事業計画等を考慮した結果ですから、あまりお金を貸してもらえないということは、そういった点で金融機関から見ると懸念材料が多いということになります。
借りられるお金が少ない(運転資金が足りない)となると当然、経営状態が厳しくなってきます。
経営状態が厳しくなると金融機関も追加融資等をなかなかしてくれなくなりますから、そうなるとキャッシュが回らず、倒産という結果になってしまうわけです。
ですから、借金=悪というわけではなく、ある程度安定した事業展開をしていくためには大きなお金を借り入れられる力を持っていなければならず、その力をつけるためには毎月安定した利益を生み出していくという継続力が必要になるわけです。
大企業が運営する介護事業所は介護事業の方で利益が出ていなくても、介護事業以外のビジネスで利益が出ているからこそ安定した経営が出来、シェアの拡大もしていけるということになります。
介護分野のみである程度大規模な組織にしていく場合は、とにかく拡大路線を行くしかないと私は考えています。
介護事業は薄利多売ですので、少しの利益をかき集めて給料を上げたり、会社で使える経費を生み出していくわけですが、そのためにはたくさんの事業を手がけていった方が職員の給与を上げやすいという側面があります。
なぜ介護事業って儲からないのにそんなに次から次に事業を拡大したり、買収したりするのか?と疑問に思われる方も多いかもしれませんが、シェアを拡大して小さな利益を集めていかないと給与を上げられない、また、昇進していくと給料もアップしますから昇進していけるだけのポジションを多く作ってあげないといけない…という事情もあるかと思います。
何かと大変な事業ですが、とにかく少しでも給料が上がり、働きやすくなるように日々経営努力をしていくしかないと思っています。
乗り越えるしかない!
乗り越えていくための1つの選択肢として、介護事業以外の事業を手がけるというのも大きな選択肢となるかと思っています。
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