NOAH旗揚げ以来、武道館で一番チケットの売れ行きが悪かったとはいえ、
注目すべき瞬間を肉眼で拝むために赴いた。
3000円する席を新宿の金券ショップで980円で買えるぐらい、
今日の客入りは良くない。

それは何故か?
メインの試合に期待感がないから。
この試合の模様は後程。

さて第3試合終了後、会場内が暗くなり仲田リングアナがリングに上がった。
そして「ある1人のレスラーが決意を胸に来場しております」とアナウンス。
すると“Holy War”が流れ、花道からスーツ姿の川田利明が現われた。

場内総「川田」コール。
そしてリングイン。

NOAHファンに丁寧に挨拶し、三沢を呼ぶ。
ついに5年ぶりに二人が対面。
川田の駆け引きとも言える粋な挨拶の後、三沢が意を決したかのように
「川田!ドームのリングで待ってるよ」と一言交わし、場内大歓声。
そして二人がついに握手をかわした。
おそらくシングルマッチは確実だろう。
これで7/18の東京ドームは必須ですな。

第4試合はなんてことない試合と思っていたが、
気持ちいいぐらいのワンサイドゲームになった。
田上・佐野vsヨネ・森嶋は白GHCのベルト保持者・ヨネが
田上に二度も場外へ蹴り落としたことで試合が動き出した。
怒り狂った田上火山がヨネに反撃を全くさせないほど攻め立てる。
それは公開処刑さながら。
見たこともないようなチョップの乱れ撃ちからダイナミック・ボム、
大車輪のど輪落としを経て、最後は俺が田上であっさりフォール。
やっぱり田上は怒らせないと面白くない。

第5試合は因縁のジュニア対決、KENTA vs SUWAのシングルマッチ。
先にリングに上がったSUWAが花道からKENTAが入場してくるのを待っていると、
なんと背後から忍び寄るように奇襲攻撃。
そのままゴングが鳴らされた。
ジュニアの華麗な攻防はこの試合では控えめで、蹴りや張り手などでガチンコ対決。
だが、5分過ぎぐらいにSUWAがKENTAに急所蹴りをカマすとSUWAが場外に下りて、
リングの下からジュラルミンケースを持ち出し、KENTAに思いっきり投げつけた。
ここでレフェリーはゴングを要請。SUWAの反則負けが決定する。

なおもKENTAへの攻撃をやめないSUWAに、金丸と杉浦が止めにかかる。
杉浦がKENTAをかばうように肩を貸すと、なんと杉浦がKENTAに五輪予選スラムを敢行。
続いて金丸がSUWAと杉浦を払いのけ、やはりKENTAをかばうように肩を貸すものの、
今度はバックドロップをカマされ、脳天から落とされて完全に大の字。
そして杉浦がGHCタッグのタイトルマッチを要求した。

第6試合は三沢・鼓太郎組vs鈴木みのる・丸藤組のタッグマッチ。
注目はなんといっても三沢とみのるの絡み。
みのるは三沢をかなり意識しており、三沢への最初の攻撃は三沢が得意とするエルボー。
しかし三沢のエルボーの反撃で、みのるがフラつく。やはり切れ味が違う。
みのるから代わった丸藤もエルボーの洗礼をもろに喰らい、バッタリ倒れる。
さすが・・・。一般人が喰らうと命に関わるとも言われている伝家の宝刀。
喰らってみたいような喰らいたくないような。
最後はみのる・丸藤組が鼓太郎に照準を絞り、丸藤の不知火で勝負あり。
三沢とみのるじゃ格が違いすぎた。

そしてセミファイナル。
両タッグ入場の前に驚くべきことがいきなり発表された。
電光掲示板に「緊急決定!!」、

「シングルマッチ時間無制限1本勝負」

「小橋建太 vs」

の順に無機的に映し出された後に現われた対戦相手とは、
なんと「佐々木健介」だった。
何の前触れもなく、いきなり夢のカードが発表され、場内のボルテージは最高潮に。
その小橋がセミで天龍とついに15年ぶりの対決を果たす。
しかも天龍のタッグパートナーは策士の秋山。
一方、小橋のパートナーは愛弟子とも言える新人・潮崎。
やはり注目は小橋と天龍のカラみだが、いきなり拝めることに。
リングアナによるコールの途中で天龍・秋山組が奇襲攻撃。
天龍が小橋と早くもチョップ合戦。これが実に見応えがあった。
というか小橋の一方的な攻めで、なんと天龍の胸板から流血。
さすが小橋。天龍に対しても感情むき出しで、反撃させるチャンスさえ与えなかった。
しかし、チョップだけで流血って・・・。

新人・潮崎にとっては辛い一戦だったか。
最後は天龍のパワーボムで轟沈した。

メインイベントはGHCヘビー級選手権。
王者・力皇に斎藤彰俊が挑む。
前回の武道館大会で絶対王者・小橋を破ってから初となる防衛戦。
王者としての試金石とも言える試合のハズだったが、
これがなんとも表現しがたい塩試合になった。

基本的に2人とも相手の持ち味を生かすタイプではないので、
お世辞にもメインにふさわしいとは言えない試合になった。
結局、王者・力皇が無双で初防衛を果たしたが、
試合後は王者に対してブーイングも出るほどだった。
力皇はメインを張るには早すぎるな。