※リーグの標記は特に断りがない限り、現在のリーグで記載してあります。
さて、日本プロ麻雀協会第18期雀王戦(リーグ戦)が開幕しました。
いつも頭を悩ませながらも楽しく作っているのが、リーグ戦の「核」となる昇降級システム。
そうそう。多分ご存知ない方も多いと思うのですが、大浜は内部公式戦の責任者なのです。
なので、この昇降級システムや内部大会(雀竜位戦や新人王戦やオータムCS)のシステムは基本的に大浜が作っています。(雀竜位戦・新人王・オータムは僕が担当になる前に作成されていたのでマイナーチェンジレベルくらいしかいじっていませんが)
連盟さんや最高位戦さんのリーグ戦の昇降級システムは「ピラミッド型」です。
関連過去記事:https://ameblo.jp/npmohamagaku/entry-12377213318.html
協会も昔はそうだったのですが、約10年前に僕が担当になった頃から5年~10年先を見据えて「ロケット型」へ形を徐々に変えていきました。(過去記事参照)
8期に担当になり、16期でほぼロケット型の昇降級システムが完成しました。
さて、それでは今期の協会の昇降級システムを見ていきましょう。(関西C1以下は割愛)
Bリーグ以上が通年、Cリーグ以下が半期リーグとなります。
今期からの最大の特徴は「D1リーグ以下は首位昇級は2リーグ昇級」という形を採用しました。
以下経緯:
ロケット型にして、上位リーグの人数が数年前に定まったので、新規入会者が増えた場合は下位リーグを増やしていく形になります。
ロケット型の下部分はビル型と同じですので、リーグが増えてしまい、新人の方が上位に上がるのに時間がかかるデメリットがあります。(今期のリーグ数だと最速昇級しても7年)
そのデメリットを解消するために5年前(13期)より「協会指定のタイトル(※)を獲得した場合、B1リーグを上限に所属リーグが1つ上がる」というシステムを組み込みました。
※主に内部タイトル戦や他団体主催のG1級タイトルが対象
ですが、ここ5年くらいで一気にリーグ戦参加者が増えたため、それ以外でも何か上がりやすいシステムを作れないか模索しました。
そして辿り着いた答えが「D1リーグ以下は首位昇級は2リーグ昇級」というシステムです。
とは言え簡単ではありません。
僕が公言している「原則昇降級割合20%台」を維持しつつ、2リーグ昇級を実現させなければなりません。
色々試行錯誤した結果なんとか完成させることが出来ました。
この辺の話は時間があるときに別記事にしようかな。このブログの5倍以上のボリュームになりそうだし。
これにより首位昇級(18期前期D3リーグは2位昇級も)+タイトル獲得で一気に3リーグアップが可能となります。
今期のリーグ戦総参加者は250名超。10年前の8期は170名弱なので、10年で約1.5倍に増えています。
これからも増えていく可能性を常に頭に入れながら、選手が納得できる形を作れるように頑張ります。