朝食。住宅地近くの小さな店で食べた。「ジャージャー麺」。半ゆでになった麺が袋に入ってテーブルに積みあがっていた。
麺は他のところで作って配達してもらっているのだろう。でも、麺はまぁまぁ、悪くはなかった。ただ、労働者向けのお店なのだろう。肉ダレの塩分が多すぎたのが残念。

 

午前中。まずは前任者のG先生が残してくれた、各種資料の入っているUSBメモリと電気自転車の鍵をもらいに行く。

昨晩主任のA先生が宿舎の守衛室に置いておくと言っていたから、昨日宿舎見学の時に案内をしてくれた宿舎管理室のLさんに確認をした。すると、

「いいえ、何も聞いてません。冷蔵庫に肉が一塊あるだけです」

「肉?USBと鍵が預けられているはずなんですけど」

「ありませんね」

そこで、微信グループにメッセージ。

「A先生、宿舎管理室のLさんに尋ねたのですが、何も預かっていないとのことです」

しかし、返事なし。

 

とりあえず、いつもの商業街に行ってお昼。

 

 

丼ものチェーン店でビビンバを食べた。うーん、先日のビビンバ専門チェーン店のほうが美味しかったな。ここはこれで最後かも。

スーパーで夕食用の涼菜を買って民宿へ戻った。

 

午後になって主任のA先生から、

「宿舎の守衛室にありますよ」

と回答が返ってきた。

「守衛室ですか?管理室のLさんが知らないと言っているのですが」

「管理室ではなくて、守衛室です」

「守衛室はどこにあるんですか。管理室の近くですか」

「管理室の隣にあるのが守衛室です」

「わかりました。ありがとうございます」

わかるか~~。

 

シェア電気自転車を飛ばして宿舎の守衛室まで行った。

なるほど、守衛室と管理室は一つの建物だけれど、部屋が別々で組織も別々なんだね。

わかるか~。

守衛さんの一人に、

「鄭先生が鍵とUSBメモリを預けてあるはずなんですけど・・・」

と告げると、

「あ~、あなたは・・」

「外国人教師です」

「あ~、これ・・・」

窓際に置いてあった、ビニル袋に包まれたUSBメモリと鍵を渡してくれた。

雑な扱いだな~。

 

ともあれ、電気自転車の鍵をゲットしたから、宿舎前まで行き電気自転車をゲット。試運転をしてみた。

うん、想像以上にボロボロだったが、とりあえず動く。

そのまま民宿まで乗って帰った。

ただ、電気自転車はシェアのしか乗ったことがないから充電の仕方がわからない。

申し訳ないと思いつつ、前任のG先生に微信で連絡をとり、どうするのかを尋ねた。

すると、部屋の棚に電源コードが置いてあるとのこと。それを使って電池スタンドで充電するのだそうだ。

あらら、そうすると、このまま使っていて電池切れになったらアウトか~。引っ越し荷物の受け入れ日までは使わずにおいて、当日宿舎まで乗って行って、そこでコードを取り出して充電するしかないなぁ。でも、宿舎への移動中に電池切れになったらヤバイなぁ。どうしよう。レンタル電気自転車で移動して、コードだけ持って帰って民宿で充電するのが無難かもしれないな。

 

夕方。愛犬が湖南を出発。妻が無事送り出してくれた。明日の午後にはこちらに着く見込みだ。

明日には床に敷くマットも届くし、部屋に連れて帰っても問題ないかもしれない。ただ、トイレが届くのは明後日ぐらいになるからなぁ。大のほうは散歩をさせればなんとかなるけれど、小のほうはトイレがないとキツイ気がする。妻がいればすぐに気づくだろうけれど、私一人では目が届き切らない可能性がある。やはりペットショップで一泊させるのが無難だろう。

 

さて、授業の割り振りは昨日頂いたし、前任者の方からの資料も手に入った。

明日からは授業準備に入らないといけない。どこから手を付けようかな~。まずは全体の計画を立てないと。

 

中国語。ずっと南方で暮らしてきたから、北方に属するこの地の中国語では少し苦労している。

聞き取りは2回聞けばなんとかなる感じだが、こちらのいう中国語がたまに伝わらない。

でも、昔天津に初めて行った時よりは、全然いい。全体的な中国語力が上がっているからだろう。この地の発音はR音というほど巻き舌にもなっていないようだ。少し圧縮して聞こえる程度だ。

あと、(街の)どこに行っても「老师(先生)」と声を掛けられる。湖南でも少しそんな感じがあったが、ここほどは「老师(先生)」とは呼ばれなかったなぁ。

 

人の性質としてはどうだろう。若干湖南よりも打ち解けやすさがある気がする。道を尋ねたりしたときの答え方が、温かみがある感じ(先生方に関しては、今のところやたら距離を感じるけれど)。

 

一方で、いわゆる「抗日」がね・・・。街のビリヤード店の入り口にこんな表示があった。

 

 

「日本人と日本人文化に親しい人は入場禁止」とのこと。

うーん、なんか似たような看板を、別の土地を旅行中に同じくビリヤード場の入り口で見かけたことがあるような気がする。ビリヤードと「抗日」って何か関係があるのかな?

まだ、この地に来たばかりということもあって、お店の人からよく「どこから来たの?」とよく聞かれるのだが、こういう看板を見た後だと、とても「日本人です」とは言えず、だいたいは「南方です。湖南の長沙ですよ」と答えている。たまに、様子を見て「日本人です」と答えているが、今のところは問題がない。ネットで調べた限りだと、抗日意識が強いのはむしろこれまで住んでいた湖南省のほうなんだけど、どうなんだろうな~。この土地の人は体格が良くて、お相撲さんとプロレスラーの中間みたいな男性が多いから、ちょっと怖いなぁ。