ビザ申請はようやくあと一歩のところまで来た。もはや成否は問わない。その結果をもって運命の道しるべとしようとの気持ちだ。

 

もし、失敗した場合は(一応他も当たってみるが)ほぼ一本ルートで、妻の故郷でアパートを借りてのQビザ申請となる。

成功した場合は、新たないくつかの問題に直面する。

まずは、「いつになったら宿舎に入れてもらえるのか」という問題だ。
微信でのやりとりからすると、居留証の取得、または雇用期間の開始のいずれかが入居の条件のようだが、雇用期間の開始はほぼ一か月後、居留証の発行は(就業ビザ発行の次だから)契約開始1,2週間前といったところだろう。

せめて就業ビザが発行されたら入居させてもらいたいものだが・・・。

 

その次は愛犬の住処だ。

一番いいのは湖南の学校と同様に特別申請という形で部屋での飼育を許可してもらうことだ。しかし、これまでの経緯を見ると、ルール外のことをお願いするのは困難な様子だ。前任の先生によると、同じ住居区内で外国人が犬を散歩させる様子を見かけたとのことで、不可能ではないが可能性は薄いと見るべきだろう。

そうなると別にアパートを借りて妻と一緒に住んでもらうしかない。この場合、妻の仕事場のそばに借りてもらうことで、妻が電気自転車等に生活を頼らなくていいというメリットがある。私が入る教員宿舎はとても不便な場所で電気自転車に頼らないと生活がしにくい。ところが、妻は電気自転車どころか自転車もろくに乗ったことがないので、できれば徒歩で暮らしてほしいのだ。そういう意味ではお金がかかるが、プラス。
問題はその場合、妻の職場が決まらないとアパートの場所も決めにくいということだ。つまり、妻の職場が決まるまでは、愛犬はずっとペットショップ暮らしを強いられることになる。ペットOKのホテルか民宿に泊まってもらうという手もあるが、かなりの割高になる。
事情を説明して、一か月か、二か月に限って教員宿舎での飼育を認めてもらうというのが今のところの次善の策だ。

 

本日はお昼過ぎに部屋を出た。部屋から住宅地のゲートまで時間を計測したところ徒歩で8分だった。湖南の学校では宿舎から正門まで10~15分かかったから、それよりも短い。体感時間とは当てにならないものだ。まだ慣れていないから実際よりも長く感じるのだろう。

 

まずはシェア自転車に乗って、昨日新たに検討対象になった55元(/泊)のペットショップBへ向かった。

ペットショップBは高級住宅地によくあるタイプの小さくて小奇麗なペットショップだった。美団の説明とほぼ同じ感じ。料金はやや高いが、確かにここなら安心だ。24時間ビデオカメラで様子が見られるのもいい。
 

続いて妻と愛犬のアパート候補の地に向かった。先日一度行っているのだが、もう一度様子を見ておくことにしたのだ。
ぐるっと一回りしたが、ちょっと厳しい感じ。少なくとも徒歩圏内に妻の職場が見つかりそうな様子はない。公共バスもほとんど通っていなさそうだ。

こうなると、妻と愛犬のアパートは市内に借りるのが一番かな~。なぜだかわからないが、家賃もほぼ同じだし。

 

続いて、一番最初に検討した40元(/泊)のペットショップAを訪れた。

昨日来たときは、真っ暗で物置小屋のように見えたペットショップだったが、今日は中で店主が仕事をしていてそれなりに綺麗に見えた。中に入ると一応エアコンも効いていた。6,7匹いるペットたちも元気そうだった。昨日感じたほどには、悪くはない。

 

ペットショップAは40元と安いが、部屋が雑然としている。監視カメラはあるが、店主のみが見られる。

ペットショップBは55元と高いが、部屋が小奇麗。かつ顧客による24時間のビデオ監視が可能。

ただ、ショップBは周囲に住宅地しかなく、ついでに立ち寄るということができない。ショップAは商業街にあるから、昼食のついでに立ち寄るということができる。どうしたものかな~。

 

いろいろ考えた結果、少なくとも最初はショップAに預けてみることにした。すでに引っ越しの手配で発送先に指定しまっているから、ここに来て変更をかけてミスをされたらかなわないからだ。それでショップAで様子を見て、居心地が悪そうだったり不安があるようだったら、ショップBへと変更しようと思う。

 

昼食はショップBと同じ商業街にあるカレーショップで食べた。

 

 

「美団デリバリーのお店です。実店舗でも食べてみませんか」とドアのところに宣伝文句があったから食べてみることにしたのだ。美団デリバリーをやっているなら、とても美味しいということはないだろうけれど、商品は回転しているだろうから安心だと思ったのだ。お店の中は意外に小綺麗だった。

出てきたカレーライスもまあ、普通。卵に味付けがないのは今一つだが、中国のカレーに乗っている卵は(私が食べたことがあるものは)だいたいなぜだか味付けがされていないから同じだ(ちなみに日本ではオムレツタイプの卵乗せは食べたことがない)。でも、形は綺麗だから悪くないと思う。エアコンの効きも良かったから、また来るかもしれない。

 

最後にセブンイレブンに寄って夕食用のお弁当と飲料を買って帰路に着いた。帰りはシェア電気自転車を利用した。

はっきり言って、この地区は人口が少なく、電気自転車や車で混みこみになっているということはない。ある意味かなり気楽に運転できる。それでもなぁ。私が乗るにしても妻が乗るにしても、一定の危険はあるだろうなぁ。どうしたものか。

逆に電気自転車に慣れるチャンスだととらえるべきなのかな~。