連日の雨で、地盤が緩んだのだろう。キャンパスのあちこちで土砂崩れが起きている。中には道路が完全に埋まってしまった部分もあり、通行停止になっている。もともと山を切り開いて作ったキャンパスで、樹木が多く、鳥の声が絶えないのところが素晴らしいのだが、絶え間のない雨が仇になって危険が増している。

休みなく降る雨の影響は大きく、私の部屋の天井際にも水が染み出ている有様だ。短期的には問題ないだろうが、長引けば建物の寿命を縮めることになるに違いない。

 

本日、学校の事務所へ行き「就業許可証のキャンセル」申請書にサインをしてきた。同時に雇用契約解除の書類にもサインした(ネットで調べたところによると、これは就業許可証のキャンセルで要求される書類の一つ)。

 

雇用契約解除の書類にサインしながら、スタッフに尋ねた。

「これにサインをするということは、来月と再来月のお給料をもらえなくなるんでしょうか」

「大丈夫です。給料はいままで通り支払われます」

「助かります。ありがとうござます」

お礼を述べた。

学校との契約期間は9月上旬までとなっているのだが、中国の法律上「就業許可証のキャンセル」=「雇用契約の解除」だ。申請において「雇用契約の解除」を証明する書類も要求されるから、一刻も早く「就業許可証のキャンセル」が欲しい私は「雇用契約の解除」に同意・サインをせざるおえない。


幸い、定年退職を言い出してきたのが学校側で、それに伴う転籍だから(授業がない)最後まで給料が支払われるが、自己都合での強硬な転籍だったら支払ってもらえなかったかもしれない。7月と8月は半月ずつの支払いで、手当がほぼ一か月分。合計金額は給与2カ月分に上るから、あるとないとではかなり違う。もらえることになって良かった。

 

引っ越し費用。
ネットで調べたところ、段ボール20個程度であれば、軽バンクラスで運べることが判明した。それに基づいて「易丰搬家」と「货拉拉」のアプリで見積もりをしたところ、費用は2,500元前後になった。大きな違いは、「易丰搬家」では(住まいと車両間の)荷物の運搬を全て丸投げできるのに対して、「货拉拉」では(省を跨る場合には)荷物の運搬のメインは自前でやらなければならず、一人(運転手)のアシストを受けることしかできない点だ(省内の場合は「货拉拉」も丸投げ可)。


恐らく、「货拉拉」の場合は事実上運転手の個人請負で、出発地点から到着地点まで一台の車で行く(完全チャーター便)のに対して、「易丰搬家」の場合は、省越えのセンター間の移動の際には大型トラックでの混載、省の各センターから住まいまでの配車はチャーター便(部分チャーター便)であるためだと思われる。「易丰搬家」ではスタッフが各センターで集約して管理されているから、受け取りや配達に多くのスタッフを割くことができるというわけだ。
貨物に関しては、中途で貨物の移し替えがない分、「货拉拉」のほうが安全とも言えるが、「易丰搬家」の混載はパレットごとの管理らしいから、想像されるほどのリスクはないだろう。

*上記の記載に誤りがありました。「易丰搬家」の2,500元は基本混載でした。チャーター便は3倍ぐらいの料金となります。

いずれにせよ、住まいと車両間の運搬を自前でやるという選択はなく、今回は当初の予定通り「易丰搬家」を利用することになりそうだ。