室内で犬を飼っていることもあって、自動ロボット掃除機のハードユーザーだ。毎日一度は自動ロボット掃除機にお掃除してもらっている。記録によると、最初に買ったのが2019年で300元弱の自動ロボット掃除機だった。次が2020年で400元強、そして現在使用中なのが、2023年7月に購入した700元弱の商品だ。徐々に価格が上がっているのは高いのはコアとなるエンジン(モーター?)が良く、それなりに長く使えると判明してきたからだ。
現在使用中のものは最低三年は使おうとオプションで三年保証をつけて購入した。
購入して3か月後に最初の故障。というか、プラスチック製ゴミ受けの容器の一部分が割れた。すぐに交換してもらえたので、特に問題なし。そして、購入後1年弱経った先月末。新たなトラブルが発生。お掃除の時間が徐々に短くなってきたのだ。通常、スイッチを入れると1時間近くはずっと掃除をしていてくれる。3室ある部屋を二回りするぐらいだ。ところが、ある時気づくとそれが20分ぐらいに縮まっていた。一部屋の掃除も終わらないうちに「(中国語で)お掃除が終わりました。元の位置に戻ります」と言って掃除を終了してしまうようになってしまったのだ。
早速ショップに連絡。これをやってみてくれ、あれをやってみてくれといろいろ言われた通りにしてみたが、直らない。そうこうするうちに、掃除時間はさらに短くなり、とうとう一度に5分ぐらいしか掃除できなくなった。ここに至ってショップも諦めて、送り返して修理することになった。
うちの学校では、キャンパス内に宅急便センター「近邻宝」があり、そこで受け付けてもらい、宅急便を送ることになっている。宅急便業者はお任せにすることもできるし、選択することもできる。ただし、最優良とされている「顺丰」は選べない。「顺丰」は「近邻宝」と提携しておらず、その隣に独立したショップを構えているのだ。
「顺丰」は安心の業者だが、いかんせん高い。下手をすると他業者の2倍以上する場合もある。修理のための発送には使いにくい。そこで、「近邻宝」でZ業者を選んで発送した。それが6月4日のこと。
6月7日になって(そろそろショップに到着している頃だよな?)とネットで配達状況を確認した。
すると、6月5日に「異常あり。(発送元へ)返送処理となります」と表示されていた。
(なに~。返送処理だと)
慌てて「近邻宝」へ行き、どうなっているか問い合わせた。
「ちょっと待ってください。ああ、電話してみますね。・・・出ません。あとで、また電話して結果をお知らせします」
「わかりませした」
数時間後、電話が来た。
「あなたの荷物は禁止品として、処理されているそうです」
「禁止品?どうして。ただの自動ロボット掃除機ですよ」
「自動ロボット掃除機ですか。それにはバッテリーが入っているんじゃないですか」
「入ってますよ」
「それが禁止品なんです」
「いや、自動ロボット掃除機なんて、みんなバッテリーが入っているでしょう」
「バッテリーはよく禁止品として処理されるんです」
「じゃあ、いつ頃戻ってくるんですか」
「わかりません。返送されてきたらお知らせします」
(マジか・・・)。しかし、宅急便受付業者に過ぎない「近邻宝」のスタッフを相手にごねてもしかたがない。返事を待つことにした。
・・・が、二日待っても返事がない。こちらから電話してみた。
「まだ、届いていません」
「え~、まだ?」
「はい」
発送した自動ロボット掃除機が止められたのは、すぐ次のステーション。車で15分ほどのところだ。二日経っても(いや止められた日から数えると4日目だ)戻って来ないなんておかしいだろう。
もしかしたら、なくしてしまったのをごまかすために「禁止品」だなんて言い出しているんじゃないか。
或いは雨で濡らしてしまって乾くのを待っているとか・・・。
このままでは永遠に待たされそうなので、Z業者のネットの(クレーム用)フォームでクレームを出した。
すると、1時間後に電話で連絡があった。
「禁止品として差し止められました」
「自動ロボット掃除機のどこが禁止品なんですか」
「中にあるバッテリーがそれに当たります」
「いやいや、だったら御社ではタオバオで自動ロボット掃除機の配送をしないんですか」
「・・・」
「タオバオにクレームを入れますよ」
「禁止品ですので・・・」
「とにかく早く返送してください」
翌日、Z業者のほうからロボット音声で、
「当社のスタッフの対応にご満足いただけましたか。満足だったら1、不満足だったら2を押してください」
もちろん、「2」を押した。
さらに1日が過ぎたので、Z業者に再びクレームを出した。
これで返事がないようだったら、もうどうしようもないな・・・。
大体「禁止品」って何だ。ネットで調べると、バッテリーが「禁止品」と認定されると罰金を取られることもあることが判明。しかし、どこに払うんだ?政府機関なのか業者なのか。
今度は方向を変えて、自動ロボット掃除機のショップに連絡した。
「(修理のために)返送しようとしていたものが、宅急便Zに差し止められたんだけど・・・。バッテリーが禁止品だとか言って」
「・・・バッテリー単体だとたまにありますが、自動ロボット掃除機として送れば大丈夫なはずなんですけど・・。一番いいのは『顺丰』で送ることです。『顺丰』なら100%大丈夫です」
そんなことを今頃言われてもね。返送が決まった時点で言ってくれないと。
しかし、「禁止品」なるものが存在することが明らかになった。ただ、どうなの?バッテリー内蔵が駄目なら、コードレス商品は全部ダメじゃん!腹が立つなぁ。
まあ、やるだけやったし、これで戻って来ないなら諦めるしかないか・・・。
二日後、Z業者から「本日『近邻宝』に返送されました」との連絡が来た。
すぐに取りに行って、その場で開封した。中に入れてあったショップ向けのメモがなくなっていたから一度開封したのは間違いないようだった。
スタッフに、「配送料は返金されないのか」と尋ねると、「返金はないわよ。禁止品扱いで罰金1000元とられたこともあるんだから、罰金がなかっただけマシよ」とのこと。
その場でスイッチを入れてみた。動いたら隣の『顺丰』の受付で再送しようと思ったが、バッテリー切れで動かない。しかたなく、部屋に持ち帰った。部屋でチェックしたところ、一応充電はできる。壊れてはいないようだ。数日様子を見て、問題がなければ『顺丰』で再送しようと思う。疲れた・・・。