こんにちは。

 

よしな薬局、薬剤師のなおっぺです。

 

 

今回は、サンクコスト効果について書いていきます。

 

サンクコスト効果とは、

時間やお金をたくさんかけた事は、途中でやめることができず、継続してしまうことです。

 

 

サンクコスト効果の心理が働くのは、

「もったいない」という気持ちが出てしまうからと考えられています。

 

 

「こんなに頑張ってきたのに・・・」

「たくさんお金をかけてきたから、今更やめられない・・・」

 

 

サンクコスト効果の怖いところは、

損をする可能性があるのに、続けてしまうところです。

 

 

 

日常でも、患者さんが、サンクコスト効果の影響がでているなぁと感じる場面があります。

 

 

抗がん剤治療を10年以上続けてきたが、いよいよがんの進行がとめられず、

他の病気も悪化してきたので、

お医者さんから「抗がん剤治療をやめましょうか。」と提案されても、

「これまで頑張ってきたから!」と、抗がん剤を続けるほうを選択する。

 

 

年齢や他の病気とのバランス、

どうすれば1番いいかを考えて、病気と付き合いながら人生を送ることも提案してみますが、

ご本人が、このような心理状態にあると、なかなか難しいです。

 

 

妊活もおなじくサンクコスト効果がでるものです。

 

年単位でするものですし、

お金もそこそこかかる。

 

妊娠しやすい体のために、生活習慣に配慮する毎日を送る。

 

 

これを、「はい、おしまい」とあっさりできる人は、瀬戸内寂聴さんクラスのメンタルもってるんじゃないかと思います。

 

 

諦められないのが普通です。

 

 

だって、

調べれば出てくる、出てくる・・・・

 

 

『何してもダメだったのに、これで妊娠しました!』

『10年がんばって、諦めかけてたところで妊娠しました!』

 

 

こんな話聞くと、諦められないじゃないですか。

 

 

それは、それで、おめでたいのですが、

 

ご夫婦にとって、それが本当の幸せなのかについて、

是非考えていただきたいと思っています。

 

 

時間もお金も有限です。

 

 

お2人にとってのベストな期間とお金

 

とても大事なことなので、

妊活を始めるときには、まず、この点について話し合いすることをオススメします。