こんにちは。

 

よしな薬局、薬剤師のなおっぺです。

 

今回は、「バンドワゴン効果」について書いていきます。

 

 

バンドワゴン効果とは、

大勢の人が選択した同じものを、自分も選択してしまうという心理効果です。

byアメリカの経済学者、ハーヴェイ・ライベンシュタイン

 

 

例えば、

「みんなやっているなら、私もやりたい」

「周りと同じものがいい」

など。

 

 

日本は特に、バンドワゴン効果が強い国です。

 

「沈没船ジョーク」をご存知でしょうか。

 

各国の国民性をとらえたお話ですが、「たしかに!」と思える内容です。

各国の国民性が的確に分かる!沈没船ジョークを図鑑式で解説してみた|グローバルなスローバル @物語のある英語 (note.com)

このお話の中で、船長さんは日本人に、「みんな飛び込んでますよ」と言うのです。

 

それぐらい、日本人は協調性の意識が高く、客観的にみると世間体を気にしているという側面もあります。

 

 

さて、妊活中で、バンドワゴン効果だな~と思ったところは、

「人気のクリニックに、なかなか予約がとれない」といったお話を聞いた時です。

 

 

「予約が殺到しているぐらい、いいクリニックなんだろう」

「きっと妊娠率が高いんだろう」

と期待が膨らみますね。

 

 

不妊治療の専門病院は、都心に多いため、

地方の方では、なおさらクリニック探しに悩まれる方も多いのではないでしょうか。

 

 

ただ、いいクリニックといっても、

ご自身にとって、いいクリニックであるかは別問題です。

 

 

私は、

「妊活したい!」と思ったら、早く病院に行ってほしい派です。

待っても1年。

35歳以上なら、今すぐ「行って!!」って思ってます。

 

 

妊娠は、圧倒的に時間が有利な世界です。

つまり、

若さが有利な世界=「今」の自分が1番有利

 

 

理由の1つにAMH(卵巣予備能)があります。

AMHの値は、年齢と比例しません。なんなら、めっちゃバラバラ。

自分にどれだけ卵子が残っているかの予測値ですが、

20代でも、AMHは40代ということがあります。

 

AMHが低いから、妊娠しにくいというわけではありませんが、

あまりゆっくり構えていられないというのは事実です。

 

 

30代後半の方は、体外受精の保険適応回数にも関わってくるので、

受診をせずに様子を見ている方は、ぜひ、病院受診を検討してほしいです。

 

 

また、妊活を始めた方が、

【風疹抗体検査】を知らなかったというのは、よく聞きます。

抗体が少ないと、ワクチン接種→2カ月妊活お休み。

 

意を決してクリニックに行って、2カ月お休みは、なかなかモヤモヤします。

 

 

予約に2~3カ月待つ。

風疹抗体検査をしたらワクチン接種で2カ月お休み。

そこから、検査したりしていると、気づいたら半年たっているということも、よくあるお話です。

 

 

病院は必ずしも、不妊治療専門で人気のクリニックじゃないといけないということはありません。

産婦人科であれば、相談に乗ってもらえるでしょうし、

風疹抗体検査だけであれば、普通の内科でも受け付けてもらえます。

(事前に調べるか、クリニックに問い合わせしてくださいね)

 

妊婦さんを見るのがストレスという方は、

更年期障害や月経不順など、お産を扱っていない婦人科のクリニックでもいいと思います。

 

 

病院は、一度かかったから変えてはいけないということはないですし、

人工授精や体外受精にステップアップする段階で、紹介状を書いてもらうということもできます。

 

 

とりあえずの血液検査の結果をもって、

希望のクリニックに受診しても問題ありません。

 

 

 

どうしたらいいか分からない方は、病院を一緒に探す相談もお受けしています。

忙しくて病院に行けないという人へ、

薬局では、AMHの自己検査キットも販売しています。

 

 

 

自己流で頑張っている方、

頑張りすぎて疲れてしまう前に、専門のところに相談してくださいね。