こんにちは。
よしな薬局、薬剤師のなおっぺです。
今回は、行動経済学の「認知的不協和」を妊活と絡めて、書いていきます。
認知的不協和・・・自身の思考や行動と矛盾する認知を抱えている状態
※「大学4年間の行動経済学が10時間でざっと学べる」
東京大学大学院 経済学研究科教授 阿部誠
例えで言うと、よくタバコがあげられます。
(思考)本当はタバコをやめたほうがいいと分かっている
(行動)タバコを吸ってしまう
↑
ここに、考えていることと、やっていることに対する矛盾が生じています。
そこで、私たちは、「認知」を変えることで、認知的不協和を解消しようとします。
上記の例で言うと、
(認知)タバコをやめるほうがストレスになって体に悪い
↑
このように、タバコを吸う行動を正当化します。
私は、お酒をやめたほうがいいと分かっているのに、
「飲んでいるほうが、機嫌がよくなるからいい」と自分を正当化しています。笑
さて、妊活中で、この認知的不協和が生まれる時は、どんな時でしょうか。
細かく探せば、もっとありそうですが、
1つあげるとするならば、「リセットがきたとき」かなと。
1.サプリも飲んだ!基礎体温も測った!排卵日もチェックしてタイミングとった!!今回いけてそう!!!
2.生理きた!なんで!?
3.排卵日の予測が間違ってたんだ!
授からなかった理由は、他にもたくさんあるし、ただの確率で当たらなかっただけかもしれない。
なのに、排卵日にフォーカスをして、「タイミングを取る時が間違っていたんだ」と、
1日単位で、いつタイミングを取るべきか、ということに悩まれる方が、けっこういらっしゃるように感じます。
先ほどのタバコの例と、同じように書くと、こんな感じでしょうか。
(思考)妊娠しなかった理由は、様々な原因が考えられる
(行動)生理がきた
(認知)排卵日が間違っていた
この認知へと進んでしまうがために、排卵日に対して敏感になってしまい、
ご本人が無意識のうちに、パートナーさんへプレッシャーを与えてしまっていることもあります。
精子は、3~5日間生存しているので、排卵日前あたりは、2~3日に1回タイミングを取れていれば問題ないですし、
そもそも自然妊娠にしても、1回の性行為で妊娠する確率は20~30%、
年齢を重ねると、もっと低くなります。
それでもやっぱりベストな時を狙いたい、という気持ちは、とても分かります。
私もそうでしたから。
そんな気にせずに出来てたら、苦労してないわって感じですもんね。
なので、自己流で頑張っている方は、なるべく早くに病院へ行くことをお勧めしています。
「ここでタイミング取ってね」っていうの、教えてくれると思います。
病院どこがいいか迷うって人は、ご相談ください。
一緒に探しますよ(^^)/