Dropbox創業者として有名なドリュー・ヒューストン。今年の6月にマサチューセッツ工科大学の創業式でスピーチを行った。そのスピーチにて人生において成功する秘訣は3つあると語った。ここでは、そのスピーチ内容をまとめて、ご紹介する。


気になって仕方がない大切な問題を解決することに没頭する

 “大好きなことを仕事にしろってスピーチしようかと思ってたんだけど、やっぱり本当はそうじゃないんだよね。『自分は好きなことをやってるんだ』って自分を説得してしまうのはすごくたやすい。だって、そう思いこまなきゃやってられないから。でも考えてみると、僕の知ってる成功者たちのほとんどは、ただ単に大好きなことを仕事にしてるだけじゃないんだ。彼らは、気になって仕方がない大切な問題を解決することに没頭しているんだ。”

 “そんな彼らを見てると、テニスボールを追いかける犬を思い出す。あのぎらついた眼、手綱を解かれて突っ走りだして、行く手を阻むものを許さず猪突猛進するあの姿。一方、僕の友達の中には、よく働いて立派な給料をもらってる奴もいるけど、そいつらは、デスクに縛り付けられて暮らしてるって不満たらたらなんだよね。ただ問題なのは、誰もがすぐに自分の『テニスボール』を見つけられるかっていうと、そうではないってこと。僕も自分のテニスボールを見つけるまでにはけっこうな時間がかかったよ。”

 好きなことを仕事にした方が良いというのは大体の人が一度は言われたことがあるだろう。しかしドリュー・ヒューストンはそうではないと語っている。自分がやるべき仕事は簡単に見つからないので根気よく探していくしかない。


自分の周りに刺激的な人間をたくさん持つ

 “僕が大学を通じて学んだことの一つは、才能に恵まれていることや勤勉なことと同じくらい重要なことがあって、それは、自分の周りに刺激的な人間をたくさん持つってことなんだ。もしマイケルジョーダンがNBAに行かないで、適当なところをふらついていたとしたら、彼の栄光はきっとなかっただろう。君のサークルは、いつも君を魅力的な人間に変え続けていくんだ。”

 自分一人で出来ることには限りがある。何事も一人で出来るわけではない。そういった時に大切になるのが仲間の存在。自分より優秀だと思う人、自分より面白いと思う人など自分に刺激を与えてくれる人と関係を持つことが自分の可能性を拡げていくとドリュー・ヒューストンは語っている。


人生は30000日しかない

 “「ある晩、なんだか眠れなくてパソコンをいじってたら、『人生は30000日しかない』って誰かが書いてるのをみつけて、ふーんと思って最初は気にも留めなかったんだ。でも、ふと思い直して電卓をたたいてみたら、僕はそのときすでにもう9,000日を消費してたんだ。その瞬間はさすがに焦ってこう思ったよ。僕って今までに何かを成し遂げたっけ?ってね。おっと、君たちももう8,000日くらいは過ぎたとこだったね。その晩、僕は気づいたんだ。人生にウォームアップなんてない、練習試合なんてない。リセットボタンだってありゃしない。”

 “僕らは毎日、人生という物語に少しずつ言葉を書き綴っていっているんだ。それに死ぬ時には、『ドリュー・ヒューストン。174番の成績で亡くなりました。』なんて書かれやしない。だからその時から僕は、自分の人生を完璧主義で生きようと思うことをやめた。そのかわりに、自分の人生を面白くすることに決めたんだ。僕は自分の『物語』は、大冒険にしたかった。そしてその決意が、すべての始まりだったんだ。”

 自分の人生にももちろん限りがある。ただ自分の人生が残り何日あるかを把握している人は少ない。把握した時に初めて「これだけしかない」と驚愕するだろう。無駄にできる日など1日もないのである。