シェイクスピアの「ハムレット」の中の言葉。


 「世の中には幸も不幸もない。ただ、考え方ひとつだ。」


 何と素晴らしい言葉であろうか。


 世の中は、現状を嘆く言説に満ち溢れている。

 やれ、「少子化の危機」だの、「格差社会」だの、「財政破綻の恐れ」だの、「若者が希望が持てない」だの、まったくもってうんざりする。


 多くの人々が考えるように、現代の日本を取り巻く状況は、それほどまでに最悪なのだろうか。

 もうすぐオリンピックがやってくるというのに、どこまでもうつむき加減の社会というのだろうか。

 50年前の東京オリンピックの頃は、日本の国全体が希望と夢にあふれていた。

 「3丁目の夕日」の世界だ。それでは現在と何が違うというのだろうか。


 少子化の影響で人口減少、いいではないか。戦前の日本の人口は8000万人だ、高度成長時代でも人口は一億くらいだ。別に不都合はない。

 格差社会? 1060年代の日本は、現在よりも経済的な格差はあったはずだ。

 財政破綻? 日本の国の借金以上に国民の金融資産は膨れ上がっている。

 若者が希望を持てない? 暗い、ネガティブな連中の話は聞きたくないね!


 どいつもこいつも、おかしくなっているだけだろう。


 要するに、考え方、気持ちの持ちようなのだ。

 そんなことは分かりきっている。


 政治が強いポジティブなメッセージを届けられないことが問題なのだ。

 暗い連中の話はもういい。


 私たちは、明るく元気に進もう!