巷からぺヤングソース焼きそばが消えているという。

 ぺヤングと言えば、ジャンクフードの定番ともいえるインスタント食品だが、個人的には好きな味だ。

 とは言え、日常的に食べているわけではない。一年に一度か二度、思い出したように食べたくなった時に食べるという程度だ。私にとっては、マックのフィレオフィッシュのようなものだ。


 それでも、世の中になくなるというのは寂しいものではないか。

 

 そして、ぺヤングについては、昔から不思議に思うことがある。焼きそばといっても、結局は焼くわけではなく、茹でているだけなのだが、なぜか違和感なく焼きそばとして食べることができる。

 人間の味覚とは、曖昧なものなのだろう。


 これは何もぺヤングソース焼きそばだけではない。よくビジネスホテルなんかの朝食バイキングで提供される「焼き鮭」なども、実は焼いてなく茹でているだけの代物なのだ。それでも多くの人々は違和感なく食する。

 ひどい時などはベーコンが焼いてなく、茹でてある場合もある。

 ベーコンはカリカリに焼いた、または揚げたものが美味しいので、ブヨブヨと茹でたものなど食べられたものではない。

 私は昔はベーコンが大嫌いだった。ブヨブヨした触感が最悪だった。よく給食のスープなどで、ベーコンが浮いていると気分が悪くなったものだった。ベーコンはまずい食品の代表格だった。

 しかし大学生になってから海外でカリカリのベーコンに出会ってから、その思いは変わった。

 ベーコンがまずいのではない。その調理方法が間違っていあたのだ。


 茹でた鮭も同様だ。それでも先週選挙の応援に出かけた熊本のANAホテルの朝食バイキングの鮭やサンマは茹でたものではなく、焼いてあったものなので、美味しく食べることができた。


 それでも、ぺヤングは焼かずして、美味しいのだから、これには敬意は表したい。



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熊本市内のポスター風景。松野頼久先生、当選おめでとうございます。