連休中ではあるが、とある政治家と会食をした。永田町にある黒澤というお店だが、黒澤とは黒澤明監督の黒澤の意味である。シックな店内には、多くの黒澤明監督の映画ポスターが飾られている。落ち着いた感じのお店である。

 黒澤明監督が愛した食事を供するというコンセプトであるそうだが、この日に食べた豚シャブシャブは美味しかった。肉の脂身が苦手な私でも喜ぶほどあっさりとした上品な味だった。


 食べ物の話はこれくらいにするとして、そこで語られた話をひとつ。


 先日、自分が勤める学校の入学式を欠席して、わが子の入学式に参列した教師の話題になった。


 その政治家が曰く、「こんなひどい先生がいること自体には、さほど驚きはなかった。多くの教師がいれば、中にはとんでもない奴もいるだろう。警察官の中にだって犯罪を犯す輩が存在するのだから。しかし驚いたことは、このような教師の行動について一般国民の半数近くの人々が共感を持つというデータが示されたことだ。何か日本の国はおかしい。国民の意識も狂ってきていると思う」


 私も彼の意見にまったく共感した。


 そんな教師は、わが子の通う学校に対しては、モンスターペアレントに変身するのだろうか。