街頭での活動は、まさしく「ノン・バーバル・コミュニケーション」の実験場だ。ノン・バーバル・コミュニケーションとは、言語によらないコミュニケーションの総称だが、この相互作用を端的に観察でき、かつ実践できる場所が、他ならぬ街頭である。

 街頭、そこはむき出しの人間対人間の接触がありながら、言葉でのコミュニケーションは少ない。

 当然、演説などをする時には、言語によって相手に訴えかけるわけだが、そもそも政治関係の演説など、その中身をきちんと聞いている通行人などいやしない。

 ましては直接的にビラ配りなどをする場合は、その接触によるコミュニケーションはほとんどがノン・バーバルなものになる。


そこではどのようなことが繰り広げられているのだろうか。


 通行人にビラを渡すといっても、当然のことながら「感じの良い人」「感じの悪い人」がいる。

 感じの良い人、まぁ、普通の人は、こちらがスマイルで接すれば、同じように応えてくれるものだ。しかし感じの悪い人は、こちらが微笑みかけても、無視する、または嫌な態度に出るものだ。

 そんな時、私は落ち込まない。同じように敵意や軽蔑を相手にノン・バーバルなコミュニケーションとして返すだけである。

 嫌な連中のために、こちらの方が無意味なストレスを抱え込むことはない。


 しかし、この作業に慣れてくれば、直接的に接する前から、相手の心の状態が読めるようになってくるものだ。だから、嫌な感じの人には初めから接触をしない。

 マイナスの波動を受け止める義理などないわけであるから。それよりも爽やかでプラスの波動を感じの良い人々と交わしている方が、よっぽど精神衛生上も素晴らしい。

 

 つまり直接的な接点を取る前に、ノン・バーバル・コミュニケーションの段階で、接する相手を選別していくということだ。

 これは日常生活のあらゆる局面においても同様である。



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