バレエ・ダンスに多い足部・足首の痛みVol.9~中足骨疲労骨折
怪我をした記憶がこれと言ってないのに、足の甲や指に痛が続くそんなときは、中足骨疲労骨折が考えられます。中足骨とは、足の甲にある細長い骨で下肢の疲労骨折のなかでも脛骨に次いで多く発症する骨です。金属疲労と同様に、繰り返し中足骨へストレスが加わることで起こる骨折です。体重の重さ・バランスのかけ方・筋力不足が原因として挙げられますが、バレエダンサーの場合、ポアントやジャンプの回数が増えることで発症しやすいと考えられます。第2第3中足骨に起こるケースが多く、人差し指が長い【ギリシャ型】のタイプの方は、第2中足骨疲労骨折のリスクが高いです。初期の頃はレントゲン画像でも分かりにくく、整形外科で「骨折ではない」と言われ、ハードなレッスンを続けた結果「難治性骨折」になってしまう場合もあるので注意が必要です。またバレエダンサーは、生理不順や無月経といった月経異常になっている方が多く、その場合ホルモンの影響で、骨密度が下がり骨折をしやすくなるので、カルシウムの摂取量を増やすよう心がけましょう。疲労骨折の疑いがある方へ痛みを抱えたまま踊り続けることで症状が悪化し* 長期間レッスンをお休みしなくてはいけなくなってしまう* その後のパフォーマンスにも悪影響を及ぼしてしまうそんな事もありえます。勇気を持ってレッスンをお休みすることが何よりです。できるだけ早く治したいという方は是非一度当院にご相談ください。