May. 07, 2024

【サラ・パレツキー著/ハヤカワ文庫】

 

 

 

1982年にスタートしたシリーズの21作目とか。

弁護士資格を持ちながら、シカゴで探偵業を生業とする女性、

V・I・ウォーショースキーが主人公。

2匹の犬を連れて散歩中、湖畔の岩場で足に火傷を負って意識

を失っている少女を発見。

その少女が病院から失踪したことから小説が始まっている。

シリーズの読者にとっては馴染みの登場人物たちなのだろうが、

初めての読者には「登場人物欄」にも載っていない人たちが次々

に現れるのでややこしい。

急騰する不動産開発の利権と画期的なドローンのプログラム争奪

が絡み合っていてストーリーも錯綜、読者を疲れさせる。

謎の解明にあたって、ありえないような発言が露呈したり、悪徳

警官の所業が常識の範囲を超えているような、ハチャメチャな感

もぬぐえないが、そのあたりも人気の要素ではあるのかも。