Feb. 27, 2024

【アーナルデュル・インドリダソン著/東京創元社】

 

アイスランドを舞台にしたシリーズの第7弾。

過去4作を読んでいるのだが、ほとんど記憶が残っていない。

困ったものである。

型破りの犯罪捜査官エーレンデュルが今回は登場せず、同僚の

女性刑事エリンボルクの事件捜査を追っている。

レイプドラッグを使って強姦を繰り返していた男がある女性を

自宅に連れ帰ったのだが、喉をかき切られた遺体となって発見

される。

犯人は夜中に意識の戻った女性なのか。

娘からの電話を受けて現場に駆け付けた父親なのか。

エリンボルクは二人を拘束して尋問するが、二人以外の存在を

意識するようになり、被害者の過去に遡っていくというストー

リー。

捜査の過程で浮上した行方不明の少女や、怪しい動きを感じさせ

ていた男が宙に浮いたまま終わってしまい、少々消化不良。