確か小学校1年生ぐらいの時だったと思う。
『将来なりたいものを絵に書いてきなさい。』
という宿題があった。

野球選手、看護婦さん、保母さん、サラリーマン、
皆が書いた色んな絵が並ぶ中、私が書いた絵は
『お嫁さん』花嫁キラキラ
だった。

私は洗濯物を干してて、やんちゃに駆け回る子供を追っかけてる
そんな絵だったと思う。

その後そのなりたいものは 『ピアニスト』になり、『漫画家』になり、
『通訳の人』になり、『何でもいいから海外で働く人』になり。
『お嫁さん』は、だんだんそれらのものの後ろへ行き、
夢というより、それらを叶えた後でいつかなるだろうものに変わってった。

『お嫁さん』は、私の中でドンドンつまらないものに
変わっていってしまい。
結婚を、要らないと思う時もあった。
私は自分自身の夢を追っかける事が楽し過ぎて。
独りの自由さが気持ちよ過ぎて。
誰かとの生活なんてのは、ひょっとしたら自分には向いてないかも、
必要ないのかもと本気で思った時もあった。

だけども歳を重ねる毎に、私もだんだん変わってった。
自由もいいけど、独りはやっぱり、寂しいなあ、と。
美しいものも、美味しいものも、楽しい事も、
独りで楽しんでてもつまらないなあ、と。
自分だけ愛して生きるのも、何だか勿体ないなあ、と。
この素晴しい人生、誰かとシェアして生きてきたいなあ、と。
誰かの事を大切に思い、愛して生きていきたいなあ、と
そんな風に思うようになってて。

あの時書いた『お嫁さん』は、本気の願望として私の心に戻って来た。


そして1年半程前、私ははっきりと、
『素敵な人と出会って1年後には結婚するっ!!
と、決めた。


その1年はちょっと過ぎてしまったけど。



そんな私の、明日は結婚式です。結婚式ハート