『女の子はいいのよ、多少不細工でも誰かがもらってくれるから。
絶対誰かいるから。』



昔から結構自信持ってずっとそう言ってたうちの母。
そんな母は決して、キレイではない。
スタイルがいい訳でもない。
昔から(そして今も)結構なぽっちゃりさんで、間違いなく
『中学、高校イケてないグループにいた地味目な女の子』系。
あまり裕福でない 9人兄弟の大家族の子だった。
そして裕福ではなかったので、働きながら夜間の高校に通っていた。

一方の父は、子供の頃 まあまあ裕福な家庭に跡取りとして養子に行き
1人息子としてたっぷり可愛がられた。
スポーツ大好きで、容姿もまあまあ。
やんちゃで活発な人気者だったそうな。

十数年後 職場で出会った二人。
父は最初から母に『結婚を前提に付き合って欲しい』と言ったんだそう。


娘の私から見てもちぐはぐなこの夫婦。
私にとってはずっと謎だった。理解不能



けど、今は分かる。


9人兄弟の中で 女の子はたった二人、その下の子だった母は
それはそれは可愛がられ、大事にされた。
本人から見ても えこひいきちゃうかと思うくらい
可愛がってもらったらしい。



母には、自己否定の気持ちがなかった。


愛情をたっぷりかけて『お前は可愛い、可愛いラブラブ』と育てられた母には、
自分が愛されないと思う理由も、不安もなかった。


いじけた心が欠片もなかった。


いじけた心のない人は強い。
その心はいつも明るい。キラキラ
いじけた心のない人は、自分にも他人にも優しい。



人の事を決して悪く言わない母。
自分の欠点も、たまに起こる問題や嫌な事何もかも
『ま、いいやんニコニコ
とすんなり認めてしまう母。
『起こってもない事、起こるかどうかも分かんない事考えて悩んでも
しょうがないじゃない。そういうのはホントにそうなった時に
考えたらええ。』
が口癖の母。
なので『悩んだ事なんて、ほとんどない』と本気で言い切っちゃう母。
母の心の中は、いつも全ての人や物に対する感謝と喜び、
そして愛情でいっぱいだ。ドキドキドキドキ



幸せを引き寄せないはずがない。幸せ