慢性便秘症


「たかが便秘、されど便秘」と言われていた医師がいた。


実際、私も倒れてから、便秘です。一度、便秘薬を服用せずにいたら、かなり苦しくなった経験があります。結局、摘便しました(泣)


排便コントロールは、とても重要です。


衣食住には、必ずトイレが必要です。そして、サッと出る事が大切。(動物は、サッと出ないと他の動物に襲われます)衛星面もあるが身体を壊してしまいます。


私の知る、便秘薬の使い方を少し記載してみます。基本、去年でた、便通異常症診療ガイドライン2023を参考にしています。


まずは便の硬さから、バナナのような形状と硬さが良いですね。そして、便意もいります。便意は、胃結腸反射があるので、胃に食べ物入ると刺激される仕組みになっています。そして、便をする体制は、「考える人」のようになり、足を少し高く出来るように足置きがあるといいでしょう。後はウォシュレットで少し刺激してもいいと思います。


薬剤は、浸透圧下剤からです。便を柔らかくする薬剤からがベスト。有名なのは、酸化マグネシウムです。これは、もう何百年も前から使われています。使い方は、空腹時に飲む事がポイントです。そして、海外のスタンダードは、ポリエチレングリコール製剤のマクロゴール4000が医薬品としてあります。これは、水分に溶かして飲む薬です。


個人的には、ポリエチレングリコール製剤が特に優秀だと思います。相互作用もなく、効果と安全性に優れていています。


ここで一つポイント。

日本の保険審査は、少しおかしな点があります。酸化マグネシウムとポリエチレングリコール製剤は同じ浸透圧下剤であり、エビデンスも同じですが、何故か酸化マグネシウムが1stになっています。保険審査は、ガイドラインとは違います。


下記がその資料です。

https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/tokaihokuriku/iryo_hoken/yakka/000080631.pdf


浸透圧下剤が効果不十分な場合は、昔は、センナ系などの刺激性下剤がよく使われていましたが、耐性問題もあり、今は、オンデマンドになりました。よってここに置き換わるのは、エロビキシバットでしょうか。刺激性下剤のように大腸運動亢進作用があるようです。胆汁酸を利用した薬剤であり、食事前提の食前投与がポイントです。


他の漢方は、ガイドラインの推進は弱いです。ただ、身体に合った場合はよく効く事もあります。


(注意)

ここまで記載した便秘は、機能性便秘です。薬剤性便秘や器質性便秘の場合は、これらの治療薬が効かないや効果不十分な事があります。自分がどのタイプの便秘なのか把握しておかないと的外れな治療になります。ちなみに、便秘治療専門医はいません。


まずは、便の硬さ、そして便意が必要です。蠕動運動なしに排便できません。ですが、刺激性下剤は使いすぎは危険です。今はある薬剤を効果的に最適な条件で使う事が大切です。


つたない内容ですが、排便に苦しんでいらっしゃる方が少しでも楽になれば幸いです。これは、あくまでも私の考えです。