医療用医薬品の新薬価が告示されました。


予想通り、薬価が上がった医薬品もあったようです。


特に目立つのは、ツムラの漢方です。

全体では、+3.0%の改訂との事です。


この不採算品目の再算定のターゲット医薬品は、

・安定確保医薬品

・基礎的医薬品

・その他


漢方は、安定確保医薬品に該当したのか、新型コロナによる需要拡大により出荷調整による薬価引き上げのようです。


また、今回の中間改訂では、厚労省は、医薬品卸に、この不採算再算定品目についつは、適正な価格での流通を求めている。


ちなみに、

後発品メーカーのニプロも+1%台の改訂のようです。(沢井-8.2%.東和-7.0%)


新薬創出加算品目の影響は少なく、やはり長期収載品目の原価割れしていない品目の引き下げが大きいようでした。


中間改訂といいながら、半分の品目の薬価を改訂したが、今回は、薬価引き上げも多数ありました。


私的には、新型コロナによる需要拡大での漢方の薬価引き上げに納得性が乏しいと考えています。原価高騰は影響していますが、漢方は、後発品も存在しない事を考えると公的保険に関わる医療用から外すのが道理とも考えられます。


また、医薬品の流通には価格を守る為に、色々な仕組みがあります。ここではその仕組みについては記載しませんが、国は、1961年に国民皆保険を作っておきながら、医薬品の創薬や流通を民間に丸投げした。その結果が今の現状です。


国が公的保険を作った際に、医薬品についてきちんと制度を精査すべきだった。


そのツケを払わされる私達、適正だけでは、乗り切れるとは思えない。