おはうよ、歌舞伎町。

久しぶりだね

ホスト関連の話は もうしないと思ってた。
脳と精神が疲れるからだ。

実際、ホスト時代も疲れてはいたが、
同時に楽しかった。
前の日記でも書いたかもしれないけど

ランナーが何年何ヵ月も毎日数時間トレーニングして、やっと0.01秒タイムを縮められるような楽しさで、

毎日飲む、女、モテる、楽しい
みたいな楽しさでは無かった事は先に言っておこう。


さぁ、
長くなりたくないけど今回は無理だろう。
朝6時に書き始めたけど何時になることやら。
そもそも1日で終わるのだろうか

人体センサー式の照明みたいに
私はスイッチが入った時にしか書けないから出来るだけ今日書き終わりたい。

いくら長くなっても
いくら疲れても書こう。
誰も読んでなくても。

先に言うと、ひとりの人間の話だ。

その人には人生を大きく変えられたし、
私もその人の人生を大きく変えたと思う。

君の事を考えるたびに
手が震え足がすくみ冷や汗をかき耳鳴りと頭痛と目眩で前が見えなくなる。PTSDってやつだ。

徴兵された普通の青年が過酷な戦場で戦い、傷つけ、傷つき、爆音で夜も眠れず、それを癒してくれる仲間が目の前で撃ち抜かれ、死体も持って帰れない、逃げながらも仲間は減っていき、敵を撃とうと銃を構えたら子供が手榴弾を抱えてて罪悪感にさいなまれながらもそれを撃ち抜くような激しいストレスを幾日、幾晩泥や砂や味方の血にまみれながら過ごし
心がすり減りペラペラになり
戦場から五体満足で帰れても幸せな家族が抱きしめてくれても、戦場に結び付く全ての言葉や物を見たり、思い出すだけで手や足がしびれ、目眩がし聞こえないはずの銃声や爆音や叫び声が聞こえ冷や汗をかき倒れるような症状がPTSDだ。

もちろんその他の原因や症状もあるが1つの例として出した。


戦場に向かった兵士と比べたい訳じゃないが…


たかが歌舞伎町の1人のホストと
たかが1人の客の喧嘩話で馬鹿馬鹿しいと思ったり叩いたり否定したくなるだろう

叩いても晒しても馬鹿にしてもいい。

狭い世界の小さい話だ。

さて、名前はどうしようかな。
君と君をよく知る一部の人がわかるように
少し名前を変えてフランって呼ぶ事にするよ。

ある時の私は、
君の事が脳によぎるたびに全身がしびれ震えた。汗が止まらない。1歩も歩けない
誰かに助けを呼ぼうとしても声は出ないしスマホの文字は手の震えと汗で濡れて打てない


倒れて救急車に運ばれたこともある。

1人の新人ホストと1人の少女が
近づいて離れて空を飛んで底無し沼に落ちて
おかしくなっていく物語だ。

毎回、日記を読んでくれてる人は
子供の頃夏に出されるそうめんくらい食傷気味だろうけど

私はホストになる前は音楽をやっていて、アーティストというほどは売れてないし、
経験が少なくマイナーな割にはファンがいて、知名度も少しはあった。

その時に少しでも応援してくれている人は全て覚えていて、フランとはDMでやり取りしたこともあった。

音楽を辞めなんとなくホストを始めた事もきっと知っていてくれて、
なんとなく始めた割にはトントン拍子で売れていく僕もSNSの陰から見ていてくれたんだろう。

ホストを始めて2~3ヶ月目でエースと呼ばれるお客様『Mちゃん』が出来て
6ヶ月目くらいで『Sちゃん(仮)』という2代目エースが出来た頃に

(※エースとは一番お金を使ってくれている自分のお客様)

ふたたび連絡をとりはじめた。
覚えてるよ

フランが動画配信、ツイキャスをやっていて、私がこっそり見に行ったら君が私に気づいて配信中にもかかわらず変な声で叫んで
その後ほとんど喋れなくなったね。

それほど喜んでくれた
まだ会ったこともない私が配信を見に行っただけでね。

しばらく連絡を取る間に
新宿で会ってみる流れになり

食事に行った。

私の活躍(?)をずっと見てくれていた事を照れながら、口下手にたくさん語ってくれた。

食後は私がホテルに誘った。
[人目につきたくない・個室で話したい・距離を縮めたい・身体の関係を持ちお客様にしたい]
いろんな思惑があったと思う。

それを君が断った。

断られたが、少し強めに説得し、『君が嫌がることはしないからとりあえず入って中で話そう。』

そんな感じでホテルに入って、ゆっくり雑談をしながら心と身体の距離を縮めた。

で、これから…って時に
『ダメです』って断られた。

絶対そういう流れだったのに

『ダメ』って、建前のやつか?とも思い、もう一度流れに身を任そうとした。

あまりに生々しいので割愛するが、

結局僕達は何もしなかった。

服も脱いでない

『君が嫌がることはしないから』を守った。

ここからは記憶が少し曖昧になるが
雑談から
ホストの営業トークはしっかりしたと思う。

そしてその夜そのまま店に来てくれたような気もするし、数日後だったかもしれない。

『私はそこそこ売れてるけど、別に全員からなん十万、なん百万貰ってるわけじゃなくて
4~5万持って来てくれれば充分ゆっくり楽しくお話出来るし、
働いてる私を見て欲しい』とも伝えた。

実際、オフの私とホスト中の私はまるで別人だ。

オフの私は、弱気で繊細であまり人と会話もしたくないし別に派手好きでもない。
ちょっと歌が上手い陰キャだと思う。

ところが一度メイクを決めて衣装を着て歌舞伎町を歩けば全てが自分のもののように感じ、

日本最大の繁華街、歌舞伎町を歩く
知らない人達からは写真を撮られ、
歌舞伎町に店を持つスタッフ達からは頭を下げられ、
女の子達は握手を求め走って寄ってくる。

店に入ればキャストも内勤も「あめさんおはようございます!」「あめちゃんおはよう!」と
今日も会えたことを喜ぶような満面の笑顔で挨拶をしてくれる。 

他のキャストのお客様だって私のもののように、キャーキャー話したいと言われ、そういう女の子1人1人にしっかり挨拶と30秒~1分の雑談(前回の雑談の続き等)をして店に入る。

出勤後は誰よりも派手な格好で誰よりも大きな声で話し、誰よりも大きな声で笑い、誰よりも酒を飲み、誰よりも気を遣う事を大事にしていた。

酒を被ったりシャンパンペール(5リットルくらい)をイッキ飲みしたり、バカなことも誰よりも一番。

私が動くだけで一番離れている見えない席まで盛り上がる事だけをイメージして動いてしゃべった。

出勤して店の空気を回す事が
私にとってライヴのステージのようだった。
足の爪先から髪の毛の先まで神経を配り、
神経の先が半径10メートルの全員と繋がっているような
世界の主人公になったような空間が気持ち良かった。

自分の女の子の前では精一杯かっこつけたし、私が離れている間、店の誰とどんな会話をさせたら女の子が楽しむかもパフォーマンスと同時に考えていた。

私が癌になった後、禁酒してからの立場も偉くなった私しか知らない女の子は可哀想だと思うほど、その頃は全身全霊で自分の女の子どころか店に居る全てのキャストのお客様、ましては先輩から後輩まで楽しませようとしていたし、それがまぁ、出来ていたと思う。

話は脱線したが
フランはそんな輝いている私をさらにかっこいいと思ったのか、お店が楽しかったのか両方か、

いや、悔しがってた気もするな。
かっこいいと思ったし、楽しいとも思ったろう。


でも、4~5万じゃシャンパンは入れられない。


他の誰かの女の子達はシャンパンを入れて、シャンパンコールという名の、店のホスト全員を巻き込んだお祭り騒ぎをやる。

シャンパンコールをやると、お祭り騒ぎ5分10分で最低10万円くらいは飛ぶのだ。

フラン、君は負けず嫌いだからきっとちょっと悔しかったよね。

そんなシャンパンコールだが
うちの店では月に1度、
2万5千円程度でできるサービスデーみたいなのがある。
全部のお会計と合わせてもちょうど5万円くらい

『その日だったら今日と同じくらいの金額でシャンパンを入れられるよ。』

と、善意か悪意か、それを君に教えた。

君は『考えとく』って言いながら

後日結局サービスデーにシャンパンを入れに来ることになる。


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ごめん、
出来るだけ今日中に書くって言ったけど

久しぶりにホスト脳を使ったからか身体の弱い今の私には刺激が強すぎたのか、熱が出てきた。頭もくらくらする。

でもホスト時代中最も長くなる話で盛り上がりも盛り下がりもたくさんあるから

ちゃんと集中して話せる時にまたゆっくり話すよ。

聞いてくれてありがとう。
1日でも私を好きだった人は、あんまり聞きたくないよね。

ごめんごめん。

おやすみなさい。

つづく…