さてさて、今シーズンのスカラのオペラを順調に制覇中です。
既にドン・カルロ、メデア、シモン・ボッカネグラ、後宮、と観て、
昨日はギョーム・テルでした。
今年は他にも、Torifonovのあま〜い夢のような最高すぎるピアノリサイタルや
ルイージ・ノノなどの現代シンフォニーや、もっと大衆的なシンフォニーなんかも聴いて、
連日スカラ通いな時期もあり、たまにスカラ疲れしています。
昨日のギョーム・テルのオケ&指揮者が素晴らしすぎて、
ロッシーニでこんなに感動したのは初めて!
音楽の充実具合が凄すぎて、心がぐぐーっと満たされていきました。
演奏してくれた人たちに心から感謝しました。。本当に、素晴らしい時間をありがとう。
あんなに長い時間(昨日は結局スカラで6時間も過ごしました。笑)を、よく頑張って下さいました。
私の生きる糧になりました。
私は大抵ガレリアで観ているのですが
昨日、ガレリア住民のオペラヲタの皆さんの熱っぽさはシーズン開始のドン・カルロぶり。
ドン・カルロの時は、ヲタの皆さんは熱っぽいを通り越して殺気立っており
いつ殴り合いが始まるかとビクビクしましたが
今回のロッシーニでは殺気ではなく、高揚感のようなものが漂っていて良い雰囲気。
Chiara Mutiさんの演出は、ガレリア住民にはお気に召さず
物凄いブーイングでした。初めてこんな大ブーイング聞いた😂
確かに、花嫁へのレイプシーンやアーノルドのお父さんをキリストの磔刑に見立てたり、
私ですらOMGと思うようなショッキングなシーンが多くて現代的な演出で、
4幕のバレエでは皆様の溜まりに溜まったフラストレーションを発散するかのごとくブーイングの嵐でした。
こんなに長いオペラだから、ショッキングさがあった方が飽きないし興味深かったけどな。
私の隣にいた青年は、「気に入らないなら黙ってれば良いのに、こんなに叫ぶ必要ない」と。
私としては、こういう物凄いブーイングでの反応も面白かったです。
6時間もみんなで座ったり立ったりして観ているので、
もう途中からは知らない人ともリラックスした感じになって、皆近くの人とお喋り。
「この席のシニョーラどこいった?」「帰った?」「知らん」「戻ってこない」「あっ来た来た」と
もはや気心しれた顔見知り状態。
まさかこのオペラを途中放棄してガレリアのヲタのみなさんが帰る事はあるまいよ!
音楽で心が満たされると、そこからしばらくは胸が一杯な日々が続きます。
昨日の指揮者、本当によかったな。Michele Mariottiさんでした。
こんなに胸がいっぱいになる幸せをくれて、マリオッティさん本当にありがとう。
さて、今日も二日連続のスカラ。今夜はRosa Feolaのリサイタルです。
Youtubeと生では全く声の聴こえ方が違ったりするので、この方が生ではどんな声なのだろうとワクワクしております。
はー、それにしても幸せ感がすごい。
もっとロッシーニ聴きたくなっちゃった。