2024/06/22 13:50 土曜日 晴れ
とにかく積読を解消しないといけないので、朝から一心不乱に読み続け、なんとか読了できたので記事にします。
読了したのはこちら!
発売直後に図書館の新着図書リストで見かけて、読んでみたいと思っていた本です。
新着図書なので予約が殺到していて、なかなか順番が回ってきませんでした。
この度めでたく順番が回ってきたのでやっと読めましたが、読んで良かったです。
こんなタイトルですが、別に小難しいことを言っているわけはなく、勉強法にちょっとした工夫をすることによって学習効果を何倍にも高めることができるというお話でした。
私たちが普段よくやりがちな「再読」(教科書を繰り返し読むこと)には、現時点での科学的根拠に基づくと有効性は低いとのことでした。
同様に、教科書の内容を要約して書き写すという行為も有効性は低いとのこと。
なぜなら、重要だと思うポイントを見つけるにはそのための特別な能力が必要なため、そうした訓練を受けていないとズレた要約をしてしまう可能性があるから、ということでした。
また、これもやりがちなマーカーやボールペンで「線を引く」という行為もまた、有効性は低いとのことでした。
理由は要約に対するものと同様。
むしろ、高度な課題においてはミスを誘発する可能性すらあるそうです。
じゃあどんな勉強法すればいいのか、という話ですが、それもいくつか紹介されていました。
「アクティブリコール」(想起練習、検索練習、練習テスト)
勉強したことや覚えたいことを、能動的に思い出すこと、記憶から引き出すことを指します。
その理由の一つがテスト効果。
情報を積極的に思い出すことによって、その情報が長期記憶に定着しやすくなることを言います。
アクティブリコールは、応用問題など幅広い応用が可能な一方で、最小限の訓練で実施できるようになるとのことです。
やはり勉強でも、インプット中心ではなくアウトプット中心にすることが大切なんですね。
具体的な方法としては、プロダクション効果というものが紹介されていました。
情報をただ黙読するよりも、声に出したり、紙に書いたり、ブツブツ呟いたりするほうが、記憶に定着しやすくなるそうです。
そしてもうひとつが、プロテジェ効果。
誰かに教えたり、教えようとすることで、その学習内容の理解が深まる、ということをいいます。
したがって、一度教科書を通読したら、学んだことをブツブツ呟いたりしながら紙などに書き出す、しかも、人に教えるかのようにそれを行うということが、記憶の定着にはとても重要になってくるんですね。
また、勉強を繰り返すタイミングについても言及されていました。
分散効果と言って、連続して勉強するよりも、一定期間の時間をおいて再学習するようにした方が記憶の定着には有効だそうです。
他にも、インターリービング(似ているが異なった種類のスキルや勉強のトピックを交互に学習する)なども有用だと解説されていました。
注意しないといけないのは、「効果のある学習法が、本人にはそう自覚されていない可能性がありうる」ということ。
たしかに再読や要約、マーキングした方が「勉強した感」があります。
分散学習やインターリービングはなんかよく分からないような印象を受けがちです。
なので、小さな学習目標を設定して、それをクリアするという成功体験を積み重ねることが大切なんだそうです。
そして勉強に究極に大切なこと。
それはやはり「睡眠」でした!
人間の脳は寝ている間に情報を整理しているので、睡眠不足の状態では、一生懸命覚えた内容が記憶としてしっかり定着しません。
もったいないですよね。
一つ前の記事でも書きましたが、やはり樺沢紫苑先生が提唱している「睡眠・運動・朝散歩」に勝る人生好転術はないのでしょう。
自分も昨日までは7時間睡眠程度でしたが、今日から8時間睡眠に移行する予定です。
ちょうど明日試験があることですし、最高のパフォーマンスが得られることでしょう。
ちなみに本書には、上記以外にもイメージと関連付けた記憶術の紹介もあったのですが、ちょっと冗長な感じがしたので自分は省略してしまいました(汗)
だから昔から単純記憶が苦手なんですけれどもw
それについては、本書でも紹介されていた別の本があるようですので、気が向いたらそれで勉強してみようかなと思います。
以上、ダラダラと書いてしまいましたが、一つ前の記事とも合わせると、運動して脳を活性化し、その脳でもってアクティブリコール、プロダクション効果、プロテジェ効果、分散学習を進め、睡眠でしっかりと休養をとる。
ということが、最高の勉強法、心身の健康法なのではないかと思いました。
米国医師国家試験にも受かってしまう著者さんの分かりやすい説明で、良い勉強法を知ることができたと思います。
またいい一冊に出会うことができました。
さーて、運動して資格試験の勉強せねば。
この記事もここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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それでは、また次の記事でお会いしましょう。