2024/06/04 18:43 火曜日 晴れ

今日はいいお天気でしたね。


さて、一昨日から読み始めて昨日すでに読了していたのですが、寝落ちしてレビューを書けなかったので今日書いてます(笑)


先日読んだ「僕の死に方」で知った金子哲雄先生の本です。


今日読んだ本はこちら。


変化の激しい昨今において、「賃貸」と「持ち家」はどちらがいいのか、という話から資産所有のリスクに論展開し、それはビジネスにおいても同様である、というお話でした。


これからの時代、企業は社会環境・経済環境の変化応じて臨機応変に対応できるよう、できるだけ「資産」を所有せず、可能な限りアウトソーシングするべきとのこと。


アウトソースされた方はされた方で、異なる企業の生産を請け負うため、部品の調達などでスケールメリットを活かすことができ、低コストな対応が可能になるという話には、とても納得しました。


ただ、この図式が行き過ぎると、労働者の「モノ」化まで進んでしまい、価格競争の中で圧迫された人件費が低賃金につながり、ひいてはワーキングプアとでも呼ばれる人たちを大量に生み出してしまわないのかが心配になりました。


本書ではそれはあまり詳しく触れられていませんでしたが、おそらく先生は「流通」ジャーナリストさんなので、労働者を巡る環境の問題については別の専門書を待たれたいという姿勢なのかもしれませんね。


※そういう書籍をご存知の方がいらしたらご教示ください、お願いします。


終始優しめの口調で書かれており、また、強く断言するような締め方ではなく「~ではないでしょうか」というような表現が多く、先生の人柄がしのばれます。


本当に惜しい方がお亡くなりになったと思います。


本書のレビュー自体とは関係ありませんが、あらためて哀悼の意を表します。


この記事もここまでお読みいただき、ありがとうございました。


また次の記事でお会いしましょう。


それでは。