2017年 オリエント急行殺人事件

 2022年 ナイル殺人事件

に続く、ケネス・ブラナーがポアロを演じるシリーズの3作目です。


4〜50歳くらいの方々にとってエルキュール・ポアロというと、NHKで放送されていた"名探偵ポワロ"が思い出されるのではないでしょうか?



こちらは"ポワロ"。

デヴィッド・スーシェが演じていたポワロは、熊倉一雄さんの吹き替えの効果か、ユーモラスな印象でした。


一方、この映画、ケネス・ブラナー演じるポアロはかなり高慢。

一作目、二作目は吹き替え版を鑑賞したのですが、とくに二作目は、私の好みではありませんでしたか。

今回は字幕版を鑑賞したのですが、ケネス・ブラナー自身の演技も高慢、かつエキセントリックでした。


ペネロペ・クルス、ウィレム・デフォー、ジュディ・デンチ、ジョニー・デップさらにミッシェル・ファイファーまで出演する豪華な第一作はとっても楽しめました。


第二作もガル・ガドット(ワンダーウーマン)、レティーシャ・ライト(ブラックパンサー)と言った私の好きな女優さんが出演しており、満足でした。何より、初めて見たエマ・マッキーがとっても魅力的でした。


第三作目となる、本作、舞台はハロウィンのベネチア。

元オペラ歌手が所有する古い屋敷で連続殺人が起き、これを引退していたポアロが解決するのです....が、


「映像が暗い」

 機内ビデオ鑑賞だったこと、さらにストーリーが嵐の夜のお屋敷内で繰り広げらたからですが、映像が暗いのです。

 物語解決の糸口となる"ブツ"がよくわからないことが度々ありました。


「事情、背景がわからない」

 原作から大きく改変したため、深い描写が出来なかったのだと思いますが、展開が唐突な場面が数カ所気になりました。

 推理の決め手となるような場面が私にはよくわかりませんでした。

 特に、水に浮かべられたりんごをポアロが顔を水に突っ込み、口で捕まえようとするシーン。あれは何故か説明して欲しいです。


「みんなエキセントリック」

 連続殺人の場に居合わせれば、ああなってしまうのかもしれませんが、鶏の喧嘩みたいな演技でした。

 特に女性陣。あまり同感できませんでした。

 ケネス・ブラナーさん、エキセントリックな演技がこのみなのでしょうか?


「トリックも?」

 トリックもポアロが気づいたきっかけも十分な納得感は得られませんでした。


何故、原作をそのまま使わなかったのでしょうか?


と批判ばかりですが、子役と移民役の男女2名の計3名は良かったです。

 

さて、半引退状態だったポアロは、この事件で復活します。

このシリーズ第四作はあるのでしょうか?