相模原のバレエ教室 | 淵野辺 | 野沢きよみバレエスタジオ 〜コラム〜

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相模原・淵野辺のバレエ教室。
バレエのトピックスから、バレエ芸樹論まで幅広くバレエについて語り、また、バレエ教室のレッスンが子供たちにどんな効果をもたらすのか、バレエについて綴るコラムです。

バレエ教室と発表会における芸術格差とは

 

 

芸術格差はなぜ生まれるのか

少しだけ立ち止まって考えてみたいことがあります。

「芸術格差」という言葉を耳にすることがあります。

けれど、その言葉を聞くたびに私は少し考えてしまいます。

 

格差とは何だろう。

本当に問題なのは何だろう。

 

もちろん、すべての子どもが同じ環境で育つわけではありません。

 

近くに劇場がある地域もあれば、そうでない地域もあります。

家庭の事情によって、芸術に触れる機会が多い子もいれば少ない子もいます。

 

 

けれど私は、「バレエを習っているかどうか」だけが芸術格差ではないような気がしています。

 

 

たった一度でも本物の舞台を観た経験。

音楽に心を動かされた経験。

誰かの表現に感動した経験。

 

 

そうした小さな出会いもまた、芸術との大切な接点だからです。

だからこそ、芸術格差とは単純な経済格差ではなく、

 

 

 

       

「芸術と出会う機会の差」

 

 

 

なのかもしれません。

そして、その機会は意外なほど身近な場所にあるのではないでしょうか。

 

 

私は、子どもたちにとって発表会は単なる成果発表の場ではないと思っています。

 

 

舞台の幕が上がる瞬間の緊張。

客席から送られる拍手。

音楽と照明に包まれる特別な空間。

 

そこには日常生活では味わうことのできない芸術体験があります。

 

 

踊る側であっても、観る側であっても、舞台は人の心に何かを残します。

 

 

それは技術の上達とは少し違うものです。

美しいものに触れた記憶。

誰かと一つの作品を創り上げた記憶。

努力が表現へと変わる瞬間を体験した記憶。

 

 

そうした経験は、子どもたちの心の中に長く残り続けます。

だから私は、発表会そのものが芸術教育なのだと思うのです。

そして、その芸術との出会いを支える場所の一つがバレエ教室です。

 

 

バレエスタジオの練習場にあるバレエバーと鏡

 

 

バレエ教室の役割は、踊りを教えることだけではありません。

 

 

音楽に耳を傾けること。

美しい姿勢を学ぶこと。

仲間と協力すること。

舞台という作品を創ること

 

 

そうした経験を通して、芸術を身近なものとして感じられる環境をつくることも大切な役割です。

 

 

すべての子どもが芸術家になる必要はありません。

けれど、人生のどこかで芸術に心を動かされた経験は、その人の世界を少し豊かにしてくれるのではないでしょうか。

 

 

芸術格差という言葉を聞くたびに思います。

本当に大切なのは、

 

芸術を知っている人と知らない人を分けることではなく、

一人でも多くの子どもが芸術と出会える機会を増やしていくことなのではないか、と。

 

 

その小さな入口の一つとして、地域のバレエ教室や発表会が存在できるのであれば、それはとても意味のあることだと思うのです。

 

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