厚生労働省は24日、小児用肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンの安全性の評価結果について発表し、両ワクチンを含むワクチン同時接種と死亡の直接的な因果関係を否定し、ワクチン接種を再開することとなりました。


平成23年3月2日以降、小児用肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンを含むワクチン同時接種後の乳幼児において7例の死亡例が報告されていますが、現在得られている各症例の経過や所見に基づいて評価したところ、報告された7例については、現段階の情報において、いずれもワクチン接種との直接的な明確な因果関係は認められないとしています。


製造販売業者の国内での市販後調査/臨床試験では、小児用肺炎球菌ワクチン・ヒブワクチンそれぞれとDPTワクチンの同時接種、小児用肺炎球菌ワクチン・ヒブワクチンの同時接種において、副反応発現率は単独接種に比べ高い傾向があると報告されました。


一方、鹿児島大学の調査では、小児用肺炎球菌ワクチン・ヒブワクチンの同時接種と単独接種の副反応発現率に有意差はなく、いずれの調査でも、同時接種により重篤な副反応の発現は増加していないことが判明、特に安全性上の懸念は認められないとしています。


これらのことから、2種類のワクチン接種や同時接種について、再開可能と判断され、来月1日より再開となりました。


私も今年の第1回千代田区議会定例会の一般質問で「ワクチンで防げる病気(VPD)はワクチンで防ごう」とワクチンの有用性を訴えたばかりの時でしたので、心配しておりましたが、厚労省の報告を受け安堵しています。