ようこそいらっしゃいました。 | 若き親友への手紙

ようこそいらっしゃいました。

いつものぞくローソンでは、
こんな挨拶の言葉で客を迎える。

「ようこそいらっしゃいました」。

こんな日本語が
存在するのだろうか。

こんな日本語を、
いったい誰が考え、いったい誰が
指導したのだろうか。

ローソンの社長、
新浪剛史さんは、
このことを知っているのだろうか。

自分の会社のスタッフが、
こんな挨拶で客を迎えていることを
なんとも思わないのだろうか。

いや、むしろ、
誇りに思っているのだろうか。

「いらっしゃいませ」
ではいけないのだろうか。

一万歩譲って、
「ようこそいらっしゃいませ」なら
まだ許せるのかもしれない。

いまではコンビニで
中国をはじめ、外国からいらした
研修生とおぼしきひとたちが
貴重な戦力になっている。

だが、このコンビニでは
生粋の日本人とおぼしきひとたちが、
「ようこそいらっしゃいました」
といって客を迎える。

世の中は、
明らかに
おかしくなっている。

しかし、
いったい誰が考えたのか。

いったい誰が指導したのだろうか。

だが、
最も許し難いのは、
これを承認した人間だろう。

だが、「ようこそいらっしゃいました」
といわれて気にくわないなら、
いかなければいいだけのことと、
いわれてしまうかもしれない。

僕は、文句を言うわけでもなく、
投書をするわけでもなく、
ツイッターでつぶやくわけでもなく、
このローソンを避けるわけでもない。

だからこそ、
いいたい。

「ようこそいらっしゃいました」
という気持ちがもしあるのなら、
「ようこそいらっしゃいました」とは
いわないでいただきたい。