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タイトルにちょっとビックリしたんですが、
「さみしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」というマンガを一気に読んで、とても共感したり勉強になりました。

タイトルからすると、
エロマンガかなぁ?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、心の問題と一生懸命向き合い、乗り越えようとするマンガ家、永田カビさんのエッセイ漫画です。

永田さんは、おそらくレズではないようです。
でも、コミュ障から始まり、母親への依存、過食症、うつ病など、いろいろな事で苦しみ悩んできたそうです。

ご自身の苦しい過去を、すべてさらけ出して漫画を描き、発信していった勇気は本当に素晴らしいと思います。この漫画を読んで、似たような悩みを抱え、共感し、救われた人は私だけではないと思います。

私はコミュ障ではないかもしれませんが、対人恐怖は常にあります。社交的な性格であまり人に弱みを見せることが出来ないので、そんな風に見えないと言われるんですが、
対人恐怖はいつもいつも抱えてます。

母親への依存もあります。作者の永田カビさんとは少し状況は違いますが、母親の望む子供になりたいとか、母親に気に入ってほしいとか大人になった今でもありますし、知らないうちに母親の為に仕事を選んできた事も多いです。

そして過食症にも一時期なりました。
過食しては罪悪感から無理矢理嘔吐しました。
ストレスを抱えると過食してしまいます。
でも後から太って後悔するのが分かっているので嘔吐する為にトイレへ。
外に友達とご飯を食べに行っても、食べすぎて罪悪感を感じ、友達にはバレないようにササッとトイレへ行き、ササッと吐いて、何食わぬ顔顔で戻る。

もう何年もやってないですが、
嘔吐する時ってものすごい苦しい。
なんか一気に体力がなくなります。

うつ病に何年も悩まされました。


この漫画の中で、結局のところ作者は何を求めていたのか。それは「安心」だったんだろうな。と思います。

抱きしめて欲しい。誰かに優しく抱きしめられたい。
その気持ち、とても良くわかります。
抱きしめるという行為は、「相手を受け入れ、認める事」なんじゃないかなと思います。
だから抱きしめてもらうことで、自分を受け入れて欲しかった。認めて欲しかった。

「抱きしめて欲しい」という気持ちに共感する人はたくさんいるんじゃないでしょうか?

私も、常に抱きしめてくれる存在が欲しいと思います。

そして、この漫画の何がすごいかって、
この悶々とした言葉でどう伝えたらいいのかわからない感情を、冷静に永田カビさんご本人が冷静かつ客観的に分析し、ご自身の言葉でとても上手に伝えてくれるんです。

「ああ、私もこれが言いたかった。この感情を言葉でどう説明したらいいかわからなかったけど、やっとわかった。」と、スッキリしました。

きっと、ずーっとずっと、何十時間も何百時間も、もっともっとたくさんの時間、ご自身の心と体と向き合って解決しようと、乗り越えようと頑張ってこられたんですね。
本当に尊敬しました。


心の悩みを抱え、心にポッカリ穴が空いたままで埋まらない。そういう方にも、是非読んで欲しいです。