「ノゾミさん、ちょっとこの辺にいいカフェがあるんですよ」


そんな事を言われたのは、一緒に青山のお客さん先に言った時に

言われた。


「ちょっとゆまちゃん。まだ業務時間中だよ」


「カタイ事いわないっ!。私たち、お昼休み削ってお客さんの所
 行ったんですから、1時間は罪じゃないです」

「まぁ・・・確かに」


ゆまちゃんという人は、本当は仕事ができる人なんじゃないかと

たまに思ってしまうが、信じて色々とお任せし始めるとミスが目立つ。

お願いの仕方も色々と検討しないとなぁ・・・と。。。


ゆまちゃんは、ホントウにデート慣れしているというか、

カップルで行くような店を熟知している。


「ゆまちゃん、今まで付き合った事がある人ってどのくらいいるの?」


「うーん。付き合ったという意味だと、5人くらい・・かな」


ちょっと意味深な発言・・。


「付き合ったという意味っていうのは?」


「付き合いましょうとちゃんと言った人・・・になりますね」


「じゃあ・・ちゃんと言わない人は?」

「友達は結構いますよ。。ただ、私の好みじゃないんですよね・・
 ちなみにノゾミさんは?」


その一言から恋バナが始まったのでちょっと割愛させて頂きます。


要約するとゆまちゃんはモテる・・。私はモテない・・・笑


そして、1時間後・・・。

「じゃあ。ゆまちゃん、会社戻ろ」

「えー・・せっかく盛り上がってきた所なのに!!!」

文句言うゆまちゃんを引きずりながら会社に戻った。。


この子はホントウに不思議な子だ。。




宣言通り、土曜日はゆまちゃんから電話がかかってきて

彼女とショッピングに行った。

冬を越すために秋・冬物を買いあさって気がついたら10万近くて

ちょっと後悔・・・・。

うーん。そろそろ近づいた忘年会シーズンに向けて

お金を貯めておかないと。。。。。


そして、週明け。。

いつも1分前ギリギリに出社するゆまちゃんが珍しく10分前に出社。

「あらー。珍しい」

「ですよねー。もう眠くって!!」

「でも、数分しか変わってないよ~」

「・・・朝の1分はホント辛いんです」

「なるほどね」


そして、ゆまちゃんは9時になったら顧客に電話を入れて

説明するように促された。


9時。

言われた通り、電話をかけ、担当者に「先週の連絡は遅くなっちゃって

ごめんなさい・・」

と伝えると


「いやー。遅くまでホント申し訳ないね。

 難しいなら難しいって言ってよー。大変な思いさせちゃってごめんね」


と言って頂いた。


ゆまちゃんすげぇ!



とはいうもののなんとなく頭が興奮して眠れない。

近所のレンタル屋さんに行って映画を数本借りてきて

梅酒とともに時間を潰し始めた。


映画も3本目に差し掛かった所で大体3時あたりになってきた。


携帯にゆまちゃんから「起きてます?センパイ」とメールが入ってきた。

センパイなんて呼ばれた事がないからふざけているのだろうけど、

とりあえず相手は確実に起きている事は確認できているので電話をかけてみた。


「あ、ノゾミさん起きたんですね!」

「うーん。眠れなかったから映画観てたよ」

「そうなんですかー。もっと器用に生きないとですよ」

「うーん、そうだね。それよりどうすればいいの?」

「メールの送信ボタンを押しちゃってください。
 あ、あと「夜分遅い」事はきっちりと書いておいてくださいね」


「うん。書いてあるよー。連絡も相当遅くなっちゃったし」

「じゃあ、大丈夫です。送っちゃってください」

「了解。それにしても遅くまでありがとうね」

「ホントですよー。ノゾミさん、明日は付き合ってくださいよね」


その言葉とともに「おやすみなさい」と言ってゆまちゃんは電話を切った。


ホント不思議な子だ。。。