小さい蟹が私の額にこびり付き、なかなか剥がれない
部屋を飛び出した私は、懐かしいあの神社に向かった
やあ、どうやら今日はお祭りだ
あれもこれも、懐かしいばかりだ
私の小さな姪が、ゲーム賭博のようなものに興じている
どうやらそこで得たポイントを利用して、お菓子や何かが貰える仕組みらしい
「みんなやっているよ」
店主がいないのを良いことに、子供らは不正な利益を得ようとする
それはとても悲しいことだ
ゲーム筐体の間にあるドアを逃げるようにくぐると、
そこは貴人たちの集うホールであった
子供らを遊ばせておいて、彼女たちは自分らの話に夢中になっている
ああ、私はここにもいられないのか
私は海を見に行った
別れの記憶しかない海に
結局のところ、また、どこにもいられなかった