こんにちは、野雨紗樹です。

先日、とある用事で
ある楽器店を訪れた時のこと。

併設の小部屋から音階練習をする音が
聞こえてきました。

レッスン中なのかな…と思って
何気なく音のする方向に目を向けると
扉の向こうにヴァイオリンを弾く方の
手元が見えました。

そして
それを見た私は複雑な思いに
なってしまいました。

それは…

音階練習の下りの4→3→2→1の指使いで
4を押さえるときに小指しか置いていない
=他の指は指板から離れていたのです…

そのため
4に続く3→2→1でも
一本ずつ押さえている…

そんな状態で一生懸命
何度もなんども繰り返し
音階練習をされていて…

私だったら
すぐに直してあげるのに…

何だか生徒さんが
だんだん不憫に思えてきました…
どうして先生は指摘してあげない
のだろうかと思って…

さらに
ファーストポジションのみの音階練習で
無理に4の指を使っていて
開放弦を使わないから
音程がずれていることにも気づけないし
音程がずれているまま
何度もなんども繰り返し弾かれていて…

そんな感じなので
ヴァイオリンの本来の音程の取り方など
指導されている様子もなく…

しばらくすると
レッスンは曲に移ったようでした…

ほんの一瞬見ただけでしたが
私には上手くならない練習を
一生懸命されているようにみえて
何ともやりきれない気持ちに
なったのでした。

ヴァイオリンの先生を選ぶ時
ヴァイオリンが弾けるというだけで
選んでいませんか?

もしあなたがこれから
ヴァイオリンを習うのなら
ぜひ基礎からきちんと教えてくれる
先生を選んでください。

何事も初めが肝心で
一度ついてしまった癖は
なかなか後で直そうと思っても
すぐには直らないので
後々苦労することになるからです。

そして
すでにヴァイオリンを習っている方で
少しでもレッスンに疑問を感じているなら
勇気を出して先生にそれを伝えてみてください。
それで解決しないようなら
思い切って先生を変えてみるのも
上達のためには必要かもしれません。

これまでも何度も書いてきましたが
ヴァイオリンをヴァイオリンとして弾くために
右手、左手の基本とともに絶対必要なのが
ヴァイオリン本来の音程の取り方を学ぶこと

音程は大体合っていればいい…
なんて思っていませんか?

そう思えるのは
ヴァイオリン本来の音程の取り方を
知らないからかもしれません。

ヴァイオリンの音程に
大体というものは存在しないことは
ヴァイオリン本来の音程の取り方を
学ぶとわかります。

ヴァイオリンの本当の音程は
あなたの頭の中でもなく
チューナーやピアノの音でもなく
あなたが手にしているそのヴァイオリンの
中にすでにあるのですから
まずはヴァイオリンの音をよく聴くことから
始めてみてください。

ヴァイオリン本来の音程の取り方を
学びながら技術も磨いていけば
やみくもに練習しなくても
確実に美しい音で周りがはっとするような
演奏ができるようになるのです。

いつもあなたの上達を願っていますクローバー

それでは
今日も素敵なヴァイオリンライフを♪

いつもありがとうございます虹ラブラブ