こんにちは。野雨紗樹です。

みなさまはラジオって聴かれますか?

私は学生時代に一番よく聴いていたのですが
聴きたい局の電波が入り難い時などには
電波が入るところまで車で父に連れて行って
もらったことがあったなあと思い出しました。

当時はラジカセを使っていましたので
耳を頼りに一番雑音が少なく
クリアに聴こえるところを求めて
本体のダイヤルやアンテナを常に
指で微調整しながら聴いていました。

本体のダイヤルを回していくと
あるところで突如はっきり聴こえる
あの感じが何とも心地よかったのでした。

あの感覚、なにかに似ている…

そうです!
それは「ヴァイオリンの音程の取り方」
の感覚と同じだと気づいたのです。

ヴァイオリンで音程を取る時も
微調整してぴったり合った場所では
それまでの雑音の混じったような音が
澄んだ美しい音に一瞬にして変わるのです。

その感覚が何ともいえず気持ちがよくて
一度味わうともうやめられない…
まさに身も心も…ならず指も心も
「美音の壺」にはまった瞬間ですね。

「美音の壺」については
過去の記事具体例
よかったら見てみてください。

そして
ヴァイオリンとラジオが似ているのは
音が合った時の感覚だけではありません。

ラジオの周波数を合わせるのに
本体のダイヤルなどを調整する以外の方法で
何か特別な機械を使って合わせられるか
というと…

答えはNo
耳で雑音の具合を聴きながら
指でダイヤルやアンテナを微調整することで
ぴったり合わせることができますよね。

同様に
ヴァイオリンの音程を取るのに
本体から出てくる音を聴く以外の方法で
何か特別な道具などを使って
ヴァイオリンの音程は取れるのか?

このブログをご覧いただいたことの
ある方なら答えはもうお分かりですよね。

チューニングで基準の音を取る際には
何か道具が必要だとしても
それ以外で道具は一切必要ないことは
これまで繰り返し書いてきました。

ラジオの調整の仕方と
ヴァイオリンの音程の取り方

どちらも
耳で本体から出てくる音をよく聴いて
指で位置を微調整しながら
一番クリアに聴こえるところを探す

ヴァイオリンとラジオは
こんなところでも似ていたのですね。

そして
ヴァイオリンにおいては、その方法こそが
本来の「ヴァイオリンの音程の取り方」
なのです。

ヴァイオリンの音程は
ヴァイオリン自身が教えてくれるので
ヴァイオリンの音程を
ヴァイオリンではない「何か」に求めても
永遠に答えは見つからないし
だから仮に「何か」で取った音程はきっと
「ヴァイオリンの音程」ではないでしょう

ピアノの調律などでもそうですが
音を調整することにおいて最後は耳
耳が一番重要になります。

耳を鍛えることは上達への第一歩です。
鍛え方はこのブログでも書いていますので
どこか参考にしていただけたら嬉しいです。

今日の耳寄り情報花火
ヴァイオリンの音程は
誰でもないあなたが今持っている
そのヴァイオリンの中にすべてある


これに気づいて耳を鍛えていけば
ヴァイオリンは間違いなく上達します!

あなたの幸せな上達を願っていますね。

それでは
今日も素敵なヴァイオリンライフを♪

いつもありがとうございます虹ラブラブ