一週間前の話に戻ってしまうが、どうしても伝えてしまいたくなった話がある。


伊那経営フォーラムの翌日、かんてんぱぱガーデンに行くと、塚越専務から「会長がみなさんと一緒にお話ししたいそうですが、よかったらどうぞ」と声をかけていただいた。

こんなチャンスは、滅多にないこと。

かんてんぱぱホールのカフェで、しばし会長を囲んでお話を聴かせていただいた。


すべては我が師 -ぼくの好きな先生-

「会社の業績が悪くなると、経費削減するっていう社長がいるけど、みんな削り方を間違えてる。

経費っていうのは、投資のことじゃないか?

そもそも社員の給料を人件費なんて呼ぶのは、経営者のおごりだよ・・・」


もう、うつむいてしまうしかない!!

もちろん会長も、「おかしな経費は律するべき」とは教えてくれたが、一歩間違えると「何のために」ということを忘れて、削っちゃいけない経費も削る社長が多いという。


例えば、ある大きな会社の社員食堂に行った時、会長が目にしたのは、照明を消して昼食を食べている社員さんたちの姿だった。

経営者の考え方は、「無駄な電力を使わないエコな会社」という観点かもしれないが、確かにそれはやりすぎじゃないかと思う。


ただ、ボクも削っちゃいけない経費を押さえようと考えていた時期があった。

「なぜ高い仕入れ先から買うのか?」という理由を気にせずに、少しでも安い単価の燃料や作業着を使ったほうが、会社のためになると思っていた。

いや正確に言うと、いまだに同業者の仲間と「安く仕入れる自慢話」を競い合うこともある。


しかしながら、社長や会長は「おつきあい」という観点を大事にしていた。

当時は分かっていなかったが、あえて「おつきあい」で高く仕入れていたのは、お互いを活かしあう手段であり、いざとなったときの保険だったのだ。


血筋としてその感覚は受け継がれたようで、個人的には仕入れ先を変えるのがあまり好きじゃない。

一生懸命やってくれる人や仲間からモノを買ったり、サービスを受けたいと思うがために、あえて高い投資を選ぶことも多いだろう。


問題はやはり何のためにお金を遣うのかということに尽きる。

会長のように「社員の給料を払ったり、地域の人たちを喜ばせるために利益を上げる」という域に達するのは、まだまだ先だろうな?


ただ、これだけは断言できる!!

「自分だけの為に金儲けする」と考えたことは、まったくない。

少しでも善いことに使わないと、お金は入ってこないだろうからね(笑)